脅迫観念にかられる人の特徴5個

最終更新日:2017年4月25日

強迫観念にかられるとは、頭の中に不安や恐怖、不快や心配事などが浮かび、

なかなかそれを打ち消すことができない状態を言います。

強迫神経症などの病気の可能性もありますが、

脅迫観念にかられる人の特徴にはどのようなものがあるでしょうか。

1.未来のことが極端に不安になる

強迫観念の一つに、未来や将来のことが不安でたまらなくなるということがあります。

天災などいつ起こるかわからないものへの恐怖から、

自分自身が会社をクビになるのではないかという思い込みによる不安、

また、近い未来だと次の瞬間にも人を傷つけてしまわないかなどが挙げられます。

実際にはそういった不安や恐怖の大半は起こりえないのですが、強迫観念に駆られた人にとっては、

そう思いたくなくても将来悪い事しか起こらないのではという考えを振り払うことができません。

未来のことは、強迫観念を持たない人でも多少の不安は持っているものです。

強迫観念がある人にとっては、すべての不安の根源となっているとも言えます。

2.できていることをできてないと思い込んでしまう

家の鍵をちゃんと施錠したのに、施錠してないのではないかと何度も確認してしまったり、

特に大きなミスをしていないのにミスをしてしまったのではないかと過剰に気にしてしまうのも、

脅迫観念にかられる人の特徴です。

潔癖症の中でも、手をキレイに洗ってあるのに、洗えてないのではと何度も洗ってしまう行為なども、

同じような思い込みが根底にあるものです。

その他には、家の鍵の施錠を気にするのに似た事例として、

ガスの元栓などをしっかり閉めたのに何度も確認してしまうといった行為も挙げられます。

3.完璧主義になってしまう

脅迫観念にかられる人の特徴に、完璧主義になってしまうという特徴が挙げられます。

具体的には、本などが自分で決めた法則通りにしっかり本箱に収まっていないと気になって、

何度も本箱を見ては過剰な整理整頓をしてしまうといった、

物の場所や位置に関してある一定の基準を満たすことにこだわるなどの傾向があります。

また、道徳的な面などで、間違ったことをしてはいけないという強迫観念や、

自分自身に一定のハードルを課して「自分はこういう人間でなくてなならない」という理想像に対し、

自分が常にそうあらねばならないと思い込んでしまう傾向があります。

周囲がそんなこと気にしなくてもいいのではないかと注意しても、

脅迫観念にかられる人にとってはそういったこだわりが頭から離れないのが特徴です。

4.不気味なものを思い出してしまう

自分が不快だとか不気味だと思うものを、つい思い出してしまうのも脅迫観念にかられる人の特徴です。

強迫観念というと自分を追い立てるような物事と思いがちですが、

醜い物や気持ちが悪い物や光景など、思い出したくもないものを思い出してしまうのも、強迫観念の一種です。

強迫観念を持たない人でも、気持ちが悪い光景や不気味なものは、

インパクトがあるのでつい思い出してはぞっとしてしまうことはありますので、

ましてやそういうものに過剰反応してしまう人は尚更心に焼き付いてしまい、切り離すことが困難になってしまいます。

5.縁起を気にしすぎる

占いや風水などを過剰に信じてしまい、縁起の悪い物事に対し、

必要以上に心配してしまうことも、強迫観念に駆られる人の特徴です。

不吉な数字や暦の縁起の悪い日を過剰に気にして、

悪いことが起きるのではないかと社会生活に支障が出るほど心配してしまいます。

占いなどは強迫観念がない人でも多少気にする人はいますし、

病院やホテルなどでも不吉な数字を部屋番号にしないなどの配慮をしているところもあるくらいですので、

強迫観念にかられた人は尚更気にしてしまう人もいるのです。

将来のことを不安に思ったり、整理整頓や不吉なものを気にしてしまうという感情は、

強迫観念が極端でない人でも多少はありますが、脅迫観念にかられる人は、

そういったこだわりが社会生活に支障が出るほどになってしまうのが特徴です。

専門医を受診し、行動療法などの治療法で、こだわりが無くなっていき、症状が改善することがあります。