無粋な人とは、場の空気を読めず、常に場違いな行動や言動を平気でしてしまう人です。
しかも、彼らは、自分たちの振る舞いを恥ずかしいとは思っていません。
そのため、周囲から失笑を買ってしまう存在です。
では、無粋な人には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
1.すぐに知ったかぶりをする
無粋な人は、すぐに知ったかぶりをするということが大きな特徴です。
彼らは、自分が持っている知識をあちこちでひけらかしたがります。
そのようにすることで、自分がどれだけ凄い人物なのかを周囲にアピールしようとします。
そのため、少しでも聞きかじったことに関しては、憚ることなく、延々と講釈を続けます。
時には、その道のプロの前でも、恥ずかしげもなく堂々と語り出します。
成熟した大人であれば、自分の知識をひけらかして、必要以上に自分をアピールするようなことはしません。
しかし無粋な人は、自分の凄さを他人に認めてもらわなければ気が済まないので、ついつい勢いにまかせて知ったかぶりをしてしまいます。
2.押しつけがましい
無粋な人は、自分の考えや厚意を押し付けてくる傾向があります。
無粋な人は、自分が1番でなければ気が済まないというタイプの性格です。
そのため、「自分の考えが1番正しい」と思い込み、自分の中の正論を平気で他人に押し付けます。
彼らは、人に親切にすることもありますが、「自分があなたのためにやってあげた」ということを強調するような形で、厚意を押し付けてきます。
そのため、たとえ親切でしてくれたことであっても、相手側からしてみれば「ありがた迷惑」以外の何ものでもありません。
粋な大人であれば、「相手には相手の事情や考えがある」ということを理解しているため、自分の考えや厚意を押し付けるようなことはしません。
必要な時だけ考えを述べ、必要とされた時だけ、さりげなく人に手を差し伸べます。
しかし、無粋な人は、相手の都合などお構いなしに、自分の考えや厚意を押し付けてきます。
3.正直過ぎるあまり、人とよくケンカになる
無粋な人は、基本的に裏表がなく、正直です。
しかし、それが裏目に出ることが少なくありません。
彼らは、自分が思ったことは何でもそのまま口に出さない時が済まない性格です。
そのため言わなくても良い余計な一言を、平気で言ってしまうことがよくあります。
その結果、相手を怒らせてしまい、最後はケンカになってしまうことが多くなります。
ある程度の年齢に達したら、「他人に対して、決して言ってはいけない一言がある」ということをわきまえているものです。
しかし、無粋な人はその一線を平気で越えてしまい、人間関係を壊してしまいます。
4.TPOをわきまえず、マナーが悪い
無粋な人は、「どこへ行っても、ありのままの自分の姿でいることが1番良い」と考えています。
それは決して悪いことではありません。
しかし、そのポリシーが行き過ぎてしまう傾向があり、節度をわきまえなければならない場所に行っても、「普段のままの姿」を貫いてしまいます。
つまり、TPOやマナーをわきまえることができません。
そのため、公の場においても、下品な行動や言動をしてしまったり、場違いなことを平気で言ってしまったりして、周囲を唖然とさせてしまいます。
本人たちに悪気はないのですが、大人としての信頼を失い、「社会人失格」の烙印を押される結果になります。
彼らには、「自由でのびのびしている」という長所はありますが、オフィシャルの場所・フォーマルの場所での適切な振る舞いができないため、周囲の人から失笑を買い続けてしまいます。
無粋な人は、裏表がなく正直な性格であるため、決して性格が悪いわけではありません。
しかし、場の空気や相手の反応を読まず、全て自分の気持ちの赴くままに行動してしまうため、周囲の人たちに気分を害してしまうことが多くなります。
TPOをわきまえることが得意でないため、場違いな行動や言動で失笑を買い、信頼を失ってしまうこともよくあります。
ある程度の年齢に達したら、無粋な振る舞いは軽蔑されます。
社会人である以上は、洗練された行動や言動ができるように努力したいものです。