職場でもクラスでもサークルでも、地域コミュニティなどでも、「影の薄い人」がいます。
存在感がなく、その人がその場にいなくても、いないことに気づかれないようなタイプの人です。
どうして、存在感が乏しいのか、ここでは影の薄い人について、どんな特徴があるのか紹介しましょう。
1.容姿が平凡で、見た目が目立たない
どんな性格や、どんなタイプの人でも、見た目に大きな特徴があって目立てば、影が薄い存在にはなりません。
例えば、人並み外れて大きな体の人や、誰も目を見はるような美人やイケメンは、その外見だけで、存在感がある人と言えるでしょう。
影の薄い人は、その逆です。
容姿が平凡で、見た目が目立たないために、人に注目されることがなく、存在感が薄くなってしまいます。
容姿が平凡でも、派手な服を好んだり、人とは違う変わった髪型をしているような場合は、
それなりに目立ち、それなりの存在感はあると考えていいでしょう。
つまり、容姿だけでなく、服装なども地味で目立たないのが、影の薄い人の特徴です。
2.声が小さく、口数が少ない
たとえ見た目が平凡でも、おしゃべりな人、声の大きな人は集団の中で目立つ存在になります。
「あの人がいるとにぎやかだ」という印象を人に与えることで存在感を示すタイプと言っていいでしょう。
いわば「聴覚で存在感を示すタイプ」です。
そうでない人、つまり、声が小さく、口数が少ない人、寡黙なタイプの人が影の薄い存在になってしまいます。
複数でおしゃべりしている時でも、ただうなずくだけで、ほとんど発言をしない人、
会社などの会議の際に発言することがまったくない人が、これに当たります。
3.感情表現が下手で、喜怒哀楽を人に見せない
表情に乏しいというのも、影が薄い人の特徴と言っていいでしょう。
人間ですから、感情はあります。
喜ぶことも、怒ることも、当然あるでしょう。
しかし、それを自分の中で処理してしまい、表に出すことができません。
そもそもおとなしい性格のために、感情を表に出して、人から注目を浴びることを好まないのです。
ほかの人が歓声を上げたり、飛び上がったりして大喜びするようなシーンでも、
一人静かに微笑んでいるというのが、影の薄い人の感情表現の特徴と言っていいでしょう。
4.得意なことがない
実力がある人、人より優れた能力のある人は、集団の中で存在感を持つものです。
例えば、「社内ナンバーワンの売り上げ実績のある営業マン」は、
たとえ見た目がどんなに地味でも、どんなに平凡でも、影が薄い存在にはなりません。
また、「スポーツ万能で、運動部のエース」なら、学校で間違いなく目立つ存在になると考えていいでしょう。
あるいは、家事スキルが高く、「料理の腕はプロ級」というような能力を持っている女性は、友人仲間の中で、一目置かれるに違いありません。
一目置かれる人は、影の薄い存在にはならないのです。
つまり、そうした実力や能力を持たない人、これと言って得意なことがない人が、影の薄い人ということになるでしょう。
5.ポジショニングはいつも端っこ
影の薄い人に共通する、特徴的なポジショニングがあります。
それは「いつも端っこを選ぶ」ということ。
例えば、職場やサークルなどの飲み会があるとしましょう。
特に席を決められていない場合は、参加者が自由に自分の席を選ぶことになりますが、その際、端っこを選ぶのが、影の薄い人です。
端っこにいると、どうしても人の視線を向けられる機会が少なくなりますから、その結果、存在感が薄れるのです。
「飲み会で途中退席したのに、人に気づかれない」というのが、端っこを好む影の薄い人の特徴です。
目立つことを嫌う性格のために表れる、影の薄い人の行動上の特徴と言うことができるでしょう。
見た目の地味さや、声の小ささなど、生まれ持った要素によって影が薄くなるケースもありますし、
「端っこを選ぶ」というように、目立つことを嫌って自分から好んでそうしている特徴もあります。
影の薄い人はどういう人を指すのかを知るための参考になさってください。