人間的な温かみやぬくもり、
あるいは潤いの全くない状態のことを「殺伐としている」とか「殺伐とした」と表現することがあります。
よく「殺伐とした雰囲気」というように使われる言葉ですが、人間味に欠ける殺伐とした印象を与える人もいます。
ここでは殺伐とした人について、どんな特徴があるのかご紹介しましょう。
1.「近づくなオーラ」を出している
人を引き付ける人にはポジティブなオーラがあるものですが、
殺伐とした人にはネガティブなオーラがあります。
殺伐とした人について、まず言えることは、人とのつきあいが嫌いということ。
例えば会社員であっても、殺伐とした人は、できるだけ同僚たちとの交流を避けようとします。
可能な限り飲み会やイベントには参加しません。
また、普段仕事をしている時でも、できるだけ人と関わらないようにしますから、
周囲の人はその気配や雰囲気から、ネガティブなオーラを感じるのです。
人を助けるのも、人から助けられるのも嫌いですから、同僚に仕事のサポートを頼まれても冷たく断ります。
頼ってきた人を平気でつきはなすことのできる冷たさを、殺伐とした人は持っているのです。
そういうことが何度かあれば、もう誰も近づこうとはしなくなるでしょう。
つまり、「近づくなオーラ」を出しているのが、殺伐とした人の特徴です。
2.話し方がとげとげしい
殺伐とした人は、人とつきあうことを嫌うのですから、当然、口数も少なくなります。
しかし、コミュニティに属していれば、人と会話することもあるでしょう。
時には意外に雄弁になることもありますが、その言葉がどこかとげとげしいものになるのが、
殺伐とした人の話し方の特徴と言っていいでしょう。
人を褒めるということはめったにありませんし、
褒めるとしてもちょっと皮肉なニュアンスをふくんだ褒め方をします。
また、嫌味を口にすることも珍しくありません。
相手が不快に感じるような話し方、
相手をチクチク刺すような言葉づかいを平気で出来るのが、殺伐とした人の特徴です。
3.損得勘定だけで生きている
人間は生きていく以上、損得勘定をしないわけにはいかないでしょう。
必要に応じて「自分にとって得か損か」を考え、「得」と感じられることを選んで行いながら生きているのが、人間というものです。
しかし、人間は損得勘定だけで生きるものでもありません。
時には損得勘定を考えずに行動することもあるでしょう。
そして、そこに「人間味」が生まれるものです。
殺伐とした人は違います。
常に自分の損得勘定ばかりを考え、少しでも得なことをしようとし、
少しでも損になりそうなことには手を出しません。
金銭的な損得にも大変敏感ですから、すぐに金勘定をしたがります。
人から何か誘われても、損になりそうなことにつきあうことはけっしてありません。
つまり、自分の損得勘定ばかり考えながら生きているため、
周囲に人間味を感じさせないのが、殺伐とした人の特徴ということになるでしょう。
4.人を厳しく責めたてる
人との関りをなるべく避けようとするのが殺伐とした人の特徴ですが、
時には自分から積極的に人と関わることもあります。
それは、人のしたことで自分が不利益をこうむった時です。
例えば、仕事の取引先のミスで自分の仕事にマイナスの影響が出たとしましょう。
そういう時は自分から進んで取引先とコンタクトを取り、厳しく相手のミスを責めたてるのです。
そういうときは、普段の無口とはうってかわって、かなり雄弁に相手を言葉で糾弾します。
人に非があって自分が迷惑を受けた時は、
相手を容赦なく責めたてるのが、殺伐とした人の特徴の一つです。
周囲の人に殺伐とした印象を与える人の特徴を4種類見てきました。
あなたの身近にも、殺伐とした人がいるかもしれません。
また、自分自身が周囲からそう思われているということもありえるでしょう。
参考になさってください。