身近にいる人を見ていて、「なんだか最近、いつもと様子が違う。どうしたんだろう」という感じることもあるでしょう。
その場合、その相手の人が、内心「死にたい」と思っているケースもありえます。
ここでは、ひそかに死にたいと思っている人の特徴をご紹介します。。
1.ストレスから食欲が異常になる
人間にとって、「死」ほど大きな人生のーマはありません。
「死」を自分のテーマとして考えるだけでも、小さくないストレスを感じるものです。
また、「死にたい」と思うには、それなりの大きな理由があると考えていいでしょう。
その理由自体が、大きなストレスになっていることは言うまでもありません。
さらに、「死にたいけど、死にたくない」という、
矛盾する心理を抱えるケースが多く、その迷いもストレスになります。
つまり、死を考えている人は、何種類ものストレスを抱えているわけですが、
そのストレスがもっとも影響を及ぼすのが「食欲」です。
多くの場合、死にたいと思っている人は、食欲が減退しますが、
逆に、そのストレスのために、食事量が増えるというケースもあります。
「食べずにいられない」という精神状態になるためですが、
死を考えることによって過食になることもあると考えていいでしょう。
2.将来のこと、明日のことを話さなくなる
「死にたい」と考えている人の目には、「今」と「過去」しか映っていません。
今の精神的な苦しみや辛い状況と、過去のことしか考えられなくなっているのです。
死という選択肢が頭の中を占領しているために、「これからの人生」を考える余裕はまったくなくなっています。
逆に言うと、これからの人生に希望を持てなくなっているからこそ、死を考えるようになったということになるでしょう。
ですから、死にたいと思っている人には、将来のこと、明日のことを話さなくなるという特徴があります。
自分から話さないだけではありません。
家族などから、将来の話をされても、それに関心を示さなくなります。
将来の話を振られても、「そんなこと、どうでもいい」という反応をするのが、
死を考えている人の特徴と言うことになるでしょう。
3.人生を振り返ることが増える
かなり強く死を考えるようになると、過去のことを振り返ることが増えてきます。
先ほど、死にたいと思っている人の目には「今」と「過去」しか映らないと言いましたが、
過去の人生を思い出し、ため息をつくことが多くなっていくのです。
そのため息には、「あの頃は幸せだった」という意味や、「あの時、別の選択をしていればこんなことにはならなかった」という
後悔の意味が秘められていると考えていいでしょう。
将来の話はしたがらないのに、やたらに昔の思い出話をし、懐古的になったり、
後悔のセリフを繰り返すようになるのが、死にたいと思っている人の特徴です。
4.自分を責めるようなことばかり口にする
そうした後悔は、自責の念と強く結びついています。
例えば、「こんな状況になったのは、○○さんのせいだ」というように、
責任を他の人に転ずることができれば、自分の気持ちは楽になるでしょう。
しかし、そうした責任転嫁ができず、「すべては自分のせいだ」と感じてしまうのが、
死にたいと思っている人の心理的特徴です。
ですから、口を開けば自分を責め、「自分が悪い。自分はダメな人間だ」と、
自分を貶めるようなセリフばかり口にするようになります。
それを聞かされた人が「そんなふうに自分を責めてはだめだ」とか、
「もっとポジティブに考えたほうがいい」とアドバイスしても、聞く耳を持たず、
自分を責め続けるのが、死を考えている人の特徴と言っていいでしょう。
今回は心の中でひそかに「死にたい」と思っている人の特徴をご紹介しました。
身近にいる人に当てはまる項目があるようなら、そうである可能性を疑ってみたほうがいいでしょう。
「こんなことになる前に気づいてあげられれば」と後悔することがないよう、ぜひ参考になさってください。