非合理的な人は、作業や考え方の要領が悪く、何をしても物事がダラダラしがちです。
そして、その状況に対して本人も苛立ちを感じ、更に物事が停滞するという悪循環に陥ります。
では、非合理的な人とはどのような人のことを指すのでしょうか。
その具体的な特徴についてご紹介します。
1.無計画に作業を進める
非合理的な人は、作業を始める前に「計画を立てる」ということをしません。
そのため、いつまでもダラダラと作業を続けますが、「いつまで経っても何1つ終わっていない」という状態に陥ります。
本来作業を始める時は、早く終わる簡単な作業や、優先して先に終わらせるべきことは何なのかということを考えなくてはなりません。
そのために必要なのが、作業前の計画です。
計画を立てておけば、簡単な作業や先に終わらせなくてはいけない作業はすぐに終わり、
後からゆっくりと難度の高い作業に集中することができます。
しかし、非合理的な人は無計画に作業に着手してしまうため、最初から難易度の高い作業を始めてしまうことが多いのです。
これでは当然、順序良く作業を終わらせることはできません。
作業の前に計画を立てるという習慣がない人は、「時間をかけて作業している割には何も終わらない」という苦しみを抱えるようになります。
2.無駄な話が長い
非合理的な人は、無駄な話が長いということが大きな特徴です。
話というものは、話している自分自身の時間も、聞いている相手の時間も無駄にしないために、
簡潔にまとめなくてはならないものです。
しかし、非合理的な人は、自分の頭に浮かんだことや事前に考えてきたことを1から100までズべて放さなくては気が済みません。
その結果、自分だけのペースでダラダラと長話を続けます。
しかし、彼らの話にはまとまりがないため、本当に相手に伝えたいことが全く伝わらないまま終わってしまいます。
そのため、相手がきちんと理解してくれるまで話を繰り返さなくてはならない状態になり、
無駄な会話や会議を延々と続けるようになります。
これでは、全ての人の時間を奪ってしまう行為です。
「自分が本当に言いたいポイントを簡潔に伝える」というスマートな会話ができない人は、
紛れもなく非合理的な人であると言えます。
3.全てを完璧にしたがる
完璧主義者は合理的な人であると思われがちですが、必ずしもそうではありません。
「何をやっても、抜け目なく完璧にこなすことができる」という人であれば、合理的な人であると言えます。
しかし、「できもしないのに、意味もなく完璧なものを求める」という人は、非合理的な人です。
非合理的な人は、どちらかと言うと、思い込みが強いタイプです。
そのため、自分の頭の中だけで妄想した理想を追い求めてしまう傾向があります。
しかし、現実的に考えれば、人1人の理想通りに都合良く物事がサクサク進むことなどあり得ません。
そこで必要になるのが、調整や妥協・臨機応変な対応ですが、
非合理的な人は「自分の完璧な理想像」にこだわるあまり、これらのことを絶対にやろうとはしません。
その結果、すぐに物事が停滞し、更に、停滞したまま八方塞がりになるという最悪の事態まで起こってしまいます。
4.すぐに感情的になる
非合理的な人は、何かが起きるとすぐに感情的になり、冷静な対応ができないという傾向があります。
感情的になってしまうと、その時点で、進めるべき物事が全てストップしてしまいます。
目の前のやるべきことよりも、感情をクールダウンさせるのに時間がかかるからです。
しかし、日頃から冷静な対応を心掛けている人であれば、何が起きても動じずに、
適切な対応ができるので、最終的に物事は全て良い方向へ向かいます。
ところが、非合理的な人は、何か起きるとすぐ感情に振り回されてしまうため、そのたびに物事が進まなくなります。
彼らは、日々このような状態を繰り返しているため、当然、全ての段取りが悪くなります。
感情をコントロールできず、常に振り回されっぱなしの人は、間違いなく、非合理的な人です。
いかがでしたか。
非合理的な人は、自分自身、そして、目の前の物事や状況を冷静に見つめるという能力が欠けています。
そのため、「今本当にやるべきことは何か」「今相手に本当に伝えるべきことは何か」ということを具体化することができません。
そのため、当然、様々なことが難航していきます。
非合理的な人というレッテルを貼られないようにするためには、まず冷静になる必要があります。
そして、自分自身を客観視する習慣をつけると同時に、
自分を取り巻く環境や状況を色々な角度から見つけるという視点の広さを持つようにしましょう。
そうすることで、本当に大切なことが自然と浮き彫りになっていきます。