非論理的な人が見せる特徴とは

最終更新日:2017年7月27日

ものごとを理詰めに考えることができない人、筋道の通った考え方ができない人、

人を納得させられるような話をすることができない人が少なくありません。

ここではそうした非論理的な人に注目し、どんな特徴があるのか見ていくことにしましょう。

1.ものごとを「好き」「嫌い」で判断する

非論理的な人がものごとを判断する時の基準は、ほとんどの場合「好きか嫌いか」です。

もちろん、人間であれば誰しも、好悪でものごとの選択をすることはあるでしょう。

できるだけ好きなことをし、嫌いなことを選ばないようにしようとするのは自然な人間心理です。

しかし、多くの人は「好き嫌い」だけで、ものごとを判断するわけではありません。

例えば、苦手な食材があったとします。

苦手ではあっても、その食材の健康効果が、自分にとって大きなメリットになるものと判断すれば、

がまんしてその食材を食べるということもあるでしょう。

「健康になることは自分にとってのメリット」という考えから、あえて嫌いなものを口にするわけです。

非論理的な人はそういう思考をしません。

それが自分にとってメリットがあるかどうかは考えず、「嫌い」と思ったら「NG」と判断するのが、

非論理的な人の特徴ということになるでしょう。

2.すぐに感情論になる

論理的思考ができない人には、すぐに感情論になるという特徴もあります。

例えば、自分の子どもの担任の先生がしつけに厳しい人で、そのしつけの厳しさを、子どもが「つらい」と感じているとします。

子どもをしっかりしつけることは、その子どもにとって大いにメリットがあることでしょう。

「今は子どもはつらい思いをしたとしても、それが将来プラスに働く」と考えるのが、ふつうの親です。

しかし、非論理的な人はそのように将来を見据えた損得を考えて判断することができません。

「子どもがつらい思いをしている」ということしか頭になく、「子どもがかわいそう」と思うのです。

自分の子どもにとっての損得を大局的に捉えることができず、「かわいそう」という感情に支配されてしまうのが、非論理的な人です。

「かわいそう」という理由で子どものしつけを甘くすれば、それは結局子どもにとっては損なことなのですが、

そうした思考をすることなく、ただ自分の中の感情を相手にぶつけるのが、

非論理的な人の特徴ということになるでしょう。

3.その時によって言うことが違う

特別論理的というわけでなくても、ふつうの人は思考をするとき、

「これこれこういう理由から、自分はこのように判断する」というように考えるものです。

それがその人にとっての意見になるわけです。

ですから、意見がころころ変わるということはありません。

意見が変わることはあっても、そこにはまたその裏づけになる理由があるわけです。

非論理的な人は違います。

何かのテーマについて意見を持つということはもちろんありますが、その意見には論理的な裏づけがありません。

例えば、「Aについて正しいと思うか、間違っていると思うか」という意見を求められたとしましょう。

その際「こういう理由で、正しいと思う」という思考の仕方を、非論理的な人はしません。

感覚的に「なんとなく」という理由で「正しい、正しくない」という意見を持つため、

その時によって意見が変わってくることがめずらしくありません。

気分しだいでその時によって言うことが違うことがよくあるのが、非論理的な人の特徴です。

4.すぐに感情的になる

お話ししたように、非論理的な人には、感情論になりやすいという特徴もありますが、

人と話をしている時に、感情的になりやすいという特徴もあります。

特に、自分の希望を主張し、それをなんとかかなえたいと思った時などに、すぐに感情的になってしまいます。

それはつまり、論理的な説明をすることで、相手を説得した理、納得させたりすることができないためと考えていいでしょう。

論理的説明ができないために、感情的になって、感情で自分の意を通そうとします。

非論理的な人について、どんな特徴があるのか、主なものを4点紹介しました。

自分では気づかない内に、人から「非論理的な人だ」と思われているケースも少なくありません。

参考になさってください。