「職場や学校、地域社会やプライベートの人間関係の中に、プライドの高い人がいる」という人は少なくないでしょう。
「プライドの高い人とは付き合いにくい」と思っている人も多いはずです。
では、プライドの高い人にはどんな心理的特徴があるのかご紹介します。
【特徴・方法】
1.人一倍失敗を怖れ、失敗すると傷つく
プライドの高い人は、自己評価が大変に高く、自分のことが大好きです。
そのため、大好きな自分が傷つくことを何よりも怖れます。
特に警戒するのが「失敗」。
失敗をすれば人間誰でも傷つきますが、プライドの高い人は普通の人の何倍も深く傷ついてしまいます。
複雑なのは、人にその傷ついている自分をさとられまいとすることです。
心の中では大きく傷ついているにもかかわらず、表面上は全く意に介していないという顔をするのが、プライドの高い人です。
愛する自分を擁護するために、ミスの原因をほかに求めて自己を正当化したり、時にはほかの人に責任転嫁することさえあります。
2.何事にもこだわりが強くガンコ
物事に対してしっかりした自分の意見を持っているのが、プライドの高い人の共通点ですが、
その意見や好みに、多くの場合「こだわり」を持っています。
仕事や勉強に関する考え方ややり方についてもそうですし、例えば、「豚骨ラーメンならあそこの店に限る」というように、
好みの問題に関しても強いこだわり方をします。
それは「自分の評価は絶対正しい。だから、ほかはダメ」という意識に通じますから、考え方や評価に柔軟性は持ちません。
要するに頭が固くてガンコなのが、プライドの高い人の特徴ということになるでしょう。
3.自分一人で問題解決しようとする
人に頼ったり、人から助けてもらったりすることが嫌いです。
ですから、仕事でも勉強でも自分の考えに基づいて、自力で進めようとします。
問題が起こった時、悩んだ時でも同様。
問題解決のために人の力を借りたり、アドバイスを求めるということはしません。
あくまでも、自分一人の力で対応しようとします。
そのため、結果として問題が大きくなってしまい、その分自分が大きく傷ついてしまうことも少なくありません。
4.自分の「ポジション」と「扱われ方」を意識する
プライドの高い人は、常に他者と自分を比較、対照することで、自尊心を満足させようとします。
比較、対照のチェックポイントは「ポジション」と「扱われ方」の2つです。
つまり、ある集団の中で、自分がいまどんな位置にいるかを意識し、ほかの人からどんな扱いを受けているかを細かくチェックします。
当然、少しでも高い位置にいたいと思いますし、人より手厚い扱いを受けたいと強く念じます。
ですから、少しでも扱われ方が悪いと、ひそかに傷つきつつ、相手を強く嫌悪します。
時として、その相手に対して攻撃的になることも少なくありません。
5.人に頼られることが好き
人に頼ることは嫌いですが、人から頼られるのは大好きです。
人から頼りにされるほど、人間の自尊心が満足させられることはないでしょう。
ですから、プライドの高い人は、人から何か相談事を持ちかけられたり、悩みを打ち明けられると、
意外なほど親身になって、悩みや相談に応じるのです。
そのため、普段「プライドが高くて冷たい人」という印象を持っていた相談者は、
相手の意外な人間味や人情家の一面を知って驚くということがしばしばあります。
6.恋愛には臆病で、基本的に受け身
最後に、恋愛に関する特徴を紹介しておきましょう。
最初の項目でお話しした通り、傷つくことをひどく怖れますから、恋愛に関しては臆病です。
相手から拒まれたり、フラれることを怖れるためです。
ですから、自分から積極的にアプローチすることはしません。
基本的に受け身で、相手からのアプローチを待って恋愛関係になるというのが、プライドの高い人の恋愛スタイルと言っていいでしょう。
今回はプライドが高い人に見られる心理的特徴について、代表的なものを6種類紹介してきました。
「付き合いにくい」と思われがちなプライドの高い人も、その特徴を正確に把握することによって、うまく付き合うことができます。
参考にしてください。