仕事に一切の妥協を許さず、自分にも他人にもとても厳しい職人気質の人っていますよね。
気難しいというイメージもあり、「職人気質の人とどう付き合ったらいいかわからない」という人も少なくないでしょう。
そんな職人気質な人の性格的特徴を紹介します。
1.自尊心が強い
職人というのは、自分の仕事そのものと、自分の腕前にプライドをもっているのが、大きな特徴です。
ですから、自分の仕事について人から指図されたり、余計な口を挟まれたり、マイナスの評価をされることを極度に嫌がります。
つまり、自尊心が強いのが、職人気質な人の性格的特徴ということになるでしょう。
自尊心を傷つけられるような言葉を嫌うことは当然ですが、「お世辞も嫌い」というところに大きな特徴があります。
これは「自分が仕事ができるのは当然のことで、それをあえてほめられたいとは思わない」という心理に由来するものです。
言い換えれば、職人気質の人は、真の自信家です。
2.集中力がある
仕事のみならず、勉強においても家事でも、集中力があるのが職人気質な人の性格の1つです。
逆に言うと、集中力を持たなければ、職人的な仕事はできません。
集中力があるという性格は、すべての分野で生かされますから、例えば趣味や遊びにおいても、その集中力が発揮されます。
そのため、趣味に関しても、人より早く上達したり、深い知識を持つことができます。
3.几帳面で凝り性
ていねいな仕事をするのが、職人の共通点。
ですから、職人気質な人には几帳面という性格的特徴があります。
全体を見ながら、細部にもこだわるのが職人というものです。
普通の人が「そんなところまでこだわらなくてもいいのでは」と感じるような細部にまで凝るのが、職人です。
つまり、几帳面で凝り性なのが、職人気質な人の共通点と言っていいでしょう。
4.正直で手抜きしない
職人気質な人は、嘘をつくのが大嫌いです。
それは、最初に紹介した「自尊心の強さ」に由来します。
自尊心が強く、プライドが高いために「嘘をつくような情けない自分は許せない」という心理を持つのです。
また、仕事に限らず、何でも「手抜き」をしません。
職人気質な人にとっては「手抜きは自分に対する一種の嘘」という意識があるからです。
常に正直で、何事も手抜きをしないで全力で取り組むのが、職人気質な人です。
5.自分にも人にも厳しい
前項で、「嘘をつくような自分が許せない」という特徴を紹介しましたが、それはつまり、「自分に厳しい性格」と評価することができるでしょう。
自分の仕事に自信を持ちながらも、「足りないこと、できていないこと」を常にチェックします。
ですから、どんなに小さくても、ミスをした場合は、厳しく自分を責めます。
そして、その厳しい目は、人に対しても向けられるのです。
「自分にも人にも厳しい」のが、職人気質の人ということになるでしょう。
6.気難しい
「職人」と聞いて、多くの人がイメージするのは「気難しい性格」ではないでしょうか。
これまでの説明を読んでおわかりの通り、実際に職人気質は人は気難しいところがあります。
プライドが高く、人からほめられることを嫌ったり、細部にひどくこだわったり、人にも厳しいのですから、「気難しい」と言わざるをえません。
逆に言うと、「気難しいことが、職人気質を持つ人の必要条件」です。
7.必ずしも社交的でないわけではない
多くの人が抱く職人のイメージにはもう1つ、「社交的でなく寡黙」というものがあるでしょう。
確かに、人と付き合うのが苦手で無口な職人は多いものです。
しかし、職人気質な人が必ずしもそうとは限らないのです。
言うまでもないでしょうが、「職人気質イコール職人」ではありません。
例えば、優秀な営業マンにも職人気質な人はたくさんいます。
営業マンで、しかも優秀である以上、社交下手ではないでしょう。
また、寡黙でいては営業マンは務まりません。
つまり、「社交的で話し上手な職人気質の人」も存在するというわけです。
以上、「職人気質」と呼ばれる人について、その性格的特徴を具体的に見てきました。
その性格を知ることによって、接し方のポイントを掴めるでしょう。
職人気質の人との付き合い方を考える際の参考になさってください。