「あの人、薄っぺらいな」と感じる人が、世の中にはいます。
しかし、薄っぺらい人について、「今一つ具体的なイメージがわかず、つかみどころがない」と思っている人も少なくないでしょう。
ここでは、薄っぺらい人に共通する特徴を紹介します。
1.人の意見や流行に左右される
薄っぺらい人の最大の特徴は、「しっかりした自分の価値観や人生観を持っていない」ということです。
人間、ある程度の年齢になれば、たいていの人が自分なりの価値基準や、人生における優先順位などを持つようになるものです。
しかし、薄っぺらな人は、大人になってそれらを持てません。
価値観、人生観のみならず、自分の意見すらしっかり持つことができません。
ですから、常に人の意見に左右されてしまいます。
例えば、ニュースになっている事件についてどう思うかと聞かれたときにも、自分で考えた意見ではなく、
テレビなどで見聞きしたコメンテーターの意見をそのまま答えます。
また、流行にも左右されやすく、常に流行に乗ろうとします。
しっかりした「自分」というものがなく、精神的にふわふわした状態にありますから、流行に乗っていることで、安定感、安心感を得ようとします。
2.外見にこだわる
見かけにこだわるのも、薄っぺらい人の共通点と言っていいでしょう。
薄っぺらい人は、実は自分の人間的な薄っぺらさを、薄々感じています。
そのため、自分の内面や人間性に自信を持てません。
その分、外見を飾ることで自己愛や自尊心を満足させようとします。
流行に乗ることはお話しした通りですが、最先端のファッションを取り入れたり、
エステにお金を掛けたり、ヘアスタイルに凝ったりして、外見で人より上に立とうとします。
ところが、そのように見かけに気を使う割には、身だしなみにはあまり気を使わないところがあります。
おしゃれは大好きでも身だしなみには関心を持たないのが、薄っぺらい人の特徴です。
さらに、マナーにも気を使わないところもあります。
人の目を気にするならマナーにこそ心を配るべきですが、そこに気づかないところに、人間的な薄っぺらさがあると考えていいでしょう。
3.うんちく話をしたがる
これは特に男性の薄っぺらい人にありがちな特徴ですが、何かというとすぐにうんちく話をしたがるというところもあります。
薄っぺらい人は「真の頭の良さ」について考察しようとしません。
真に頭のいい人というのは、洞察力や分析力、推理力などに優れた、いわゆる「地頭力がある人」のことを指します。
しかし、薄っぺらい人は、「知力量と頭の良さは比例する」と考えるのです。
何かの物事について知識をたくさん持っている人が頭のいい人だと思い込んでいるのです。
そのため、普段から知識量を増やす努力をします。
そしてことあるごとに自分の知識を披露して、「どうだ、自分は頭がいいだろう」とアピールします。
こうしたうんちく話ほど、聞かされるほうにとって楽しくないものはありません。
4.自慢話が大好きで「聞き下手」
先ほど触れたように、薄っぺらい人にはその自覚があって、自信がありません。
そのため、少しでも自分を大きく見せようとして、自慢話をしたがります。
多くの場合、小さな成功経験を、話を盛って大げさに話す傾向があります。
話を盛っていることが見え見えというケースも少なくありません。
この自慢話を中心にして、人と会話しているときに、自分の話ばかりしようとし、
人の話を真摯に聞こうとしないのも、薄っぺらい人の特徴と言っていいでしょう。
逆に、人の話をしっかり聞いて、話を引き出すことができる人に、薄っぺらい人はほとんどいません。
ひとことでいうと、「聞き下手」が薄っぺらい人の特徴の一つです。
以上、薄っぺらい人の特徴のうち、代表的なものを4種類お話ししてきました。
薄っぺらい人には基本的に悪意はありません。
ただ、「ふわふわした、人間的に頼りない人」というだけなのですから、上記の特徴を知っていれば、決して付き合いにくい人ではないでしょう。