自分は仲良くしていたつもりだったのに何故か相手が離れていってしまう。
もしかしたら、依存体質に陥っているのかも知れません。
そんな困った依存体質に陥りやすい人の特徴をご紹介します。
1.他人に尽くすのが自分の存在意義だと感じる
頼まれたらならどんな無理難題も叶えようとする。
どんなに忙しくてもどんな時間であっても呼ばれたら駆け付ける。
必要以上に甲斐甲斐しく世話をする。
借金をしてまでプレゼントなどを贈る…。
世話焼き型の依存体質の人は、「他人の世話を焼くことにより自分自身の存在価値を実感する」という特徴があります。
最初のうちは相手も感謝し、自分も感謝されて嬉しいという良好で対等な関係を築けます。
しかし、時間が経つにすれ、相手も世話してもらうことになれ、感謝を感じにくくなります。
そして、「何でも自分の言うことを聞く都合の良い存在」という位置付けになり、関係も相手の方が不自然に優位に立ちます。
やがて、見切りを付けられひとりになりますが、依存体質に陥りやすい人はひとりでいるのが苦手です。
また新しい「自分が世話を焼ける相手」を探し、依存します。
相手のためと言いつつ、自分を保つために他人に依存します。
2.自分に自信がない
依存体質に陥りやすい人は、根底に自分に自信がないという問題を抱えています。
もし、自分に確固たる自信があるのならば、他人に依存する必要はありません。
もしくは、適度な距離感を築けるはずです。
しかし、依存体質に陥りやすい人は、自分には自信がない、だけどそんな自分を認めることが出来ない。
壊れそうな自分を保つために、自信に満ち溢れた他人に依存します。
「この人と一緒にいれば大丈夫、すべてうまくいく」という根拠のない思い込みにより、どんどん他人に依存していくのです。
依存体質に陥りやすい人は、自分に自信がないがゆえに、相手を心から信頼出来ずに、相手の言動に一喜一憂してしまいます。
結果、相手も自分も疲れ果て、関係が壊れてしまいます。
3.精神的にうたれ弱い
依存体質に陥りやすい人は、精神的にうたれ弱いという傾向があります。
例えば、仕事や恋愛などでトラブルが発生したとします。
そのときにうたれ弱い人は、他人のちょっとした言動に傷付き落ち込み、立ち直るのに時間がかかります。
そして、トラブルが起きた原因は「自分ではなく他人だ」と責任転換をします。
そして、自己保身のための言い訳を繰り返します。
実は自分自身に原因があると気が付いている場合もありますが、自分に非があることを認めることが出来ず、
我が身可愛さのために責任は他人にあると思い込みます。
「あの人のせいで自分は大変な思いをしている。
むしろ自分は被害者だ」と考えることにより、「トラブルの原因とされる」他者に依存し、自分自身を保っているのです。
4.他人の中に自分の理想像を見ている
個人差はありますが、人間誰しも「こうなりたい」と思う目標や理想が多かれ少なかれあります。
依存体質に陥りやすい人は、基本的に自分に自信がない上に面倒臭がりです。
受身で他人の言動に流されるままです。
本来ならば自分自身の努力で目標を達成したり、理想に近付かなければなりません。
しかし、依存体質に陥りやすい人は、失敗して傷付いたり落ち込むこと、そして失敗することを極端に恐れます。
そのため、手近に理想に近い人間がいたらその人に依存することにより、あたかも「理想の自分」になったと錯覚し、心の安定を得ます。
しかし、理想の自分を得るために他人に依存しても、所詮は他人。
依存されている相手も依存が強くなればなるほど、どんどん離れていきます。
結局は何も得ることが出来ないのです。
今回は依存体質に陥りやすい人の特徴をご紹介しました。
人はひとりでは生きていけません。
協力して困難や目標に立ち向かうことにより、絆を深めることが出来ます。
しかし、相手への執着も度が過ぎると依存として現れ、自分を蝕み、相手を苦しめます。
そんな関係に疲れ果てた相手は去り、結局は何も得ることがなく、ひとりになった自分が残される…。
自分を知り、変えることは簡単なことではありません。
しかし、他人との関係を改善したいなら、今の自分から一歩踏み出す勇気を持つことも必要です。