一口に「キレる」と言っても、軽くキレただけですぐに治まるケースもあれば、
心の底から怒りが爆発してしまうケースもあるでしょう。
ここでは後者、つまりマジギレする人に注目して、どんな特徴があるのか、
なぜマジギレしてしまうのかを紹介します。
1.自分を出せないおとなしい性格
マジギレする人にはおとなしい性格の人が少なくありません。
こういうと、「おとなしい性格なら怒りを爆発させることもないのでは?」と思われるかもしれません。
確かに、ふつうの人よりもおとなしい人は怒りを表現する頻度はずっと少なくなります。
例えば、人からいじられたりからかわれたりした場合、ふつうの人なら怒るようなシーンでも、
怒りを表さないのがおとなしい人ということはできるでしょう。
しかし、それは、けっして怒りを感じていないからではありません。
心の中では小さくない怒りを感じていても、おとなしい性格のためにそれを我慢してしまうわけです。
そうしたがまんを繰り返すうち、我慢した怒りがどんどん溜まっていき、
最後にはついに大爆発するのが、おとなしい性格でマジギレする人の特徴ということになるでしょう。
普段自己主張することの少ない、自分を出せない性格のためにがまんを続け、
限界を超えた時に怒りを爆発させるわけです。
2.情緒不安定で感情のコントロールができない
多くの人は、たとえ大きな怒りを感じたとしても、なんとかそれを自分の中でコントロールし、
怒りの感情を鎮めようとするものです。
その結果、自分に対して何か嫌な言動をした相手に、抗議をしたり、軽く怒ることはあっても、マジギレするまでには至りません。
つまり、感情を自己制御するわけです。
しかし、その感情の起伏があまりに激しい場合、自制が利かなくなることもあるでしょう。
感情が自制のきかないレベルにまで強くなってしまうケースです。
普段から感情の起伏が激しく、情緒不安定なところのある人は、
高まる感情をセルフコントロールできずに、怒りを爆発させてしまうことが少なくありません。
けっしてマジギレしたくてキレているわけではなく、自分では感情のコントロールのしようがないのです。
情緒不安定で感情を自分で制することが不可能というのが、マジギレする人の特徴の一つということができるでしょう。
3.ストレスやフラストレーションが溜まっている
最初に、おとなしい性格なために怒りを貯め込みやすく、そのため、怒りを爆発させるというケースを紹介しました。
そういう性格でなくても、心の中がいっぱいいっぱいの状態になっているため、
ふつうならそこまでキレないようなことにマジギレしてしまうケースも少なくありません。
なぜ、心の中がいっぱいいっぱいの飽和状態になっているのか。
それは、ストレスやフラストレーションが溜まりに溜まっているからです。
人間誰しも、イライラしている時は怒りっぽくなっているものでしょう。
普段は怒りっぽくなくても、イライラしている時に人から何か嫌なことを言われて、ついキレてしまうということが、人間にはあります。
マジギレする人は、そうしたイライラ状態にあると考えられます。
日頃のストレスやフラストレーションが心の中に溜まって、イライラした精神状態になっているため、
ふつうならキレないレベルのことにもマジギレしてしまうわけです。
4.幼児性が強い
大人と子どもを比べれば、子どもの方がずっとマジギレしやすいということができるでしょう。
子どもには自分を制する力がまだじゅうぶんにはできていませんから、
すぐに駄々をこねたり、自分の思い通りにならないと怒りをストレートに表現してしまうわけです。
大人になってもマジギレする人は、その点で、子どもに近いと考えていいでしょう。
自分で自分の感情を制することができない幼児性が、マジギレにつながるわけです。
つまり、マジギレする人には「幼児性が強い」という特徴もあります。
ふつうはそこまで怒らないようなシーンでマジギレしてしまう人について、どんな心理的特徴があるのか見てきました。
マジギレする人の心理や原因を知るための参考になさってください。
「自分もその傾向がある」という方は、セルフチェックしてみてはいかがでしょうか。