劣等感を抱えている人が少なくありません。
人間は誰しも何らかの劣等意識を持つことはあるものです。
今回はその中でも劣等感をすぐに抱えやすい人の特徴についてご紹介します。
1.すぐに人と自分を比較してしまう
劣等感にしろ優越感にしろ、これはいずれも自分と人を比較するところに生まれる感情や意識です。
自分にしか目がいかなければ、そもそもそういう意識は生まれません。
ですから、劣等感を抱えている人には、すぐに人と比べてしまうという特徴があります。
人と比較することで自己確認をすることが長年の習慣で、いわば癖のようになっているわけですが、
多くの場合、人と比較することで自分の劣っているところを自己確認し、低い自己評価をしてしまうという傾向が強くあります。
「人は人、自分は自分」という考え方ができないのが、劣等感のある人ということができるでしょう。
2.自分の良いところを見ようとしない
人を見るときに、その人の優れた点にばかり目が行くのも、劣等意識の強い人の特徴です。
人間誰しも、長所もあれば短所もあります。
しかし、劣等意識を持っていう人は、ほかの人の欠点にはあまり目が行きません。
「隣の芝生は青い」ということわざがありますが、劣等感のある人は、特にそうした意識を持ちがちで、
常に隣の美しい芝を見て「いいなあ、うらやましいなあ」と思うのです。
逆に、自分については欠点ばかりを見て、長所を見ようとしません。
自分の庭に小さいけれど美しい花が咲いていても、それは見ないで雑草に目が行ってしまいます。
自分の持っているものは目に入らず、欠けているところにばかり目が行くのが、劣等感のある人言っていいでしょう。
3.謙虚で努力家
自己評価が必要以上に低いのが劣等感のある人の特徴ですから、自然に謙虚になれます。
そして、人よりも強い向上心を持つことが少なくありません。
社会的な成功者が、よく「自分がここまで来られたのは、大きな劣等感を持っていたからだ」という話をすることがあるでしょう。
そのような発言が、劣等感のある人のある一面を表していると言っていいでしょう。
大きな劣等意識があるために、人並み以上の向上心を持ちことができ、謙虚な姿勢で努力を続けれられるわけです。
また、ストレス耐性は人より強い傾向があるため、辛いことにも耐えて、努力を続けることができると考えていいでしょう。
劣等感を抱いている人には、こうしたプラス面の特徴もあります。
4.虚栄心が強い
マイナス面の特徴としては、虚栄心が強いということがあげられます。
自分が人より劣っているという意識がありますから、なんとか自分を実態よりも大きく見せようとします。
そのため、外見を飾ったり、ブランドものにこだわったり、あるいは、自分に関して話を盛って、
自分を少しでも優れた人間に見せようとすることが少なくありません。
場合によっては、話を作るということさえあります。
一方で謙虚さを持っていながら、他方で虚栄心が強いという特殊な二面性を持っているのが、劣等意識の強い人です。
5.自己愛が強い
そうした虚栄心を生む背景にあるのが、強い自己愛です。
自分のことが大好きなため、人より劣った自分がいとおしくてなりません。
そのため、ついつい見栄を張ってしまうのですが、人より劣った自分を自覚しながらも、自暴自棄になってしまうことはありません。
どんなに強い劣等感を持っていても、基本的には「そんな自分が好き」です。
つまり、心の根底では自己肯定の意識を持っていると考えていいでしょう。
今回は劣等感を抱いている人の特徴について、主なものを5つ紹介してきました。
全く相反するような特徴を兼ね備えている特殊性、複雑さこそが、劣等感の強い人の最大の特徴と言うことができるでしょう。