神的ストレスをまったく感じない人間はいません。
特に現代は誰もが小さくないストレスを感じながら生きている時代と言っていいでしょう。
しかし、同じようにストレスを受けても、その耐性が高い人と低い人がいます。
では、「ストレス耐性が低い人」にはどういう特徴はあるのか、見ていきましょう。
【特徴・方法】
1.ストレスの対象から逃げようとしてしまう
ストレス耐性の高い人は、そのストレスと正面から向き合い、それを克服しようという意識を持ちます。
その反対が、ストレス耐性の低い人です。
こちらは、自分が感じるストレスの原因から逃げよう逃げようとしてしまいます。
例えば、職場の上司との人間関係がストレスの原因だったとしましょう。
ストレス耐性の低い人は、できるだけその上司とのコンタクトを避けようとします。
しかし、上司と部下の関係である以上、日常的に上司とコミュニケーションを取らなければ、仕事はできません。
「コンタクトしたくない」という意識を持ってコンタクトすることになれば、そこにまた大きなストレスが生まれるにちがいありません。
避けようとしても避けられない人から逃げようとして、そのためにさらに強いストレスを受けることになってしまいます。
2.気分転換がヘタ
ストレスを感じても、それをため込むことなく上手に解消できれば、問題はありません。
問題なのは、感じたストレスをどんどん溜めこんでしまうタイプ。
ストレス解消ができずに、やがて精神的に容量オーバーになってしまうのが、ストレス耐性の低い人です。
このタイプの人は、気分転換が上手ではありません。
例えば、アフターファイブで思い切りはじけることで、仕事で受けたストレスを解消するということができません。
オンとオフの切り替えができないという性格的な特徴が、ストレスに対する耐性を低くしてしまっていると考えていいでしょう。
また、休日などに熱中できる趣味を持っていないのも、こうした人の特徴の1つです。
3.「ストレスにはデメリットしかない」と考えている
「ピンチはチャンス」という考え方があります。
「自分は今ピンチに立たされている」と自覚した場合、「これはチャンスでもある。
ぜひ、チャンスに変えよう」という意欲を持つことができる人は、ストレス耐性の高い人です。
その場合、ピンチと感じたことによって受けたストレスが、強い意欲を持つためのきかっけになったと考えていいでしょう。
ストレスには、このように、克己心を生んだり、人間的に強くさせてくれたり、仕事で視聴させてくれるというメリットもあります。
「まったくストレスを感じないと、心身ともに抵抗力、免疫力が低下し、寿命が短くなる」というマウスの実験結果もあるくらいです。
そうした視点がなく、ストレスを「デメリットしかないもの」という認識を持っている人は、どうしても耐性が低くなってしまいます。
4.人のペースに合わせて行動してしまう
マイペースになれないのも、ストレス耐性の低い人の特徴です。
周りの人に合わせ、人のペースで行動してしまうために、より多くのストレスを感じることになってしまいます。
「あの人はマイペースだから」という表現は、あまりいい意味には使われません。
それだけ、日本人は「相手に合わせること」に価値を見出す傾向が強いということになるでしょう。
しかし、そうした価値観が、実はストレス耐性を低くしてしまう原因になっているのです。
「マイペース」を意識するだけで、ストレス耐性は変わってくるにちがいありません。
5.「まあ、いいや」という気持ちになれない
一つの仕事をする際、それを完璧に仕上げるということは、現実にはなかなかできないものです。
どこかに欠陥があったり、ミスがあったり、期限に間に合わずやり残しができたりするのが、ふつうでしょう。
その時、「ここまでできたのだから、まあ、いいや」と考えることができる人は。
ストレス耐性が高いと言っていいでしょう。
この「まあ、いいや」がキーワードです。
このキーワードが心に頭に浮かばず、「できなかった」という意識を持ってしまう人は、ストレス耐性が低くなってしまいます。
それはつまり、常に減点主義でマイナスの自己評価をしてしまうからにほかなりません。
「ストレス耐性が低い」と言われる人について、その心理や行動の特徴をお話ししてきました。
意識変革は簡単なものではありません。
しかし、意識を変えることによって、ストレス耐性を高めることは誰にでも可能です。