ひところ頻繁にマスコミで取り上げられた「歴女」ですが、最近はその機会が減りました。
それだけ、歴史好きな女性がめずらしくなくなり、「歴女」という言葉がすっかり定着したと考えていいでしょう。
ここでは、そんな歴女について、どんな特徴があるのか紹介します。
【特徴・方法】
1.歴史に関する知識は「狭く深く」
「歴女」というと、歴史全般に詳しく、学校の歴史の成績もよかったにちがいないと思われがちですが、そうではありません。
もちろん、「子供のころから歴史好きで、成績もよかった」という人もいますが、
「実は歴史は苦手で、成績は悪かった」というケースも多いのです。
というのも、歴女の多くが、歴史全般に興味を持っているわけではないからです。
ある特定の時代にのみ強い関心を示し、
自分が興味がある「歴史の一部分」を徹底的に研究するのが、歴女の特徴と言っていいでしょう。
その「研究」が、コミックやゲームによるものであるケースが少なくありませんが、
それはともかく、その結果、歴史に関する知識は「狭く深く」ということになります。
つまり、自分の関心がある「部分」以外の知識は、必ずしも豊かではありません。
まったく興味のない時代や人については、一般常識レベルの知識もないことがあります。
2.歴史上の人物に対して「恋心」を抱いてしまう
時代の様相や事件よりも、「人物本位」で歴史を見るのが、歴女の大きな特徴と言えるでしょう。
例えば、江戸時代に関心を持った場合でも、二百年以上の江戸の歴史を俯瞰し、
江戸時代の特異性を考えるよりも、「八代将軍吉宗」や「最後の将軍慶喜」に注目します。
単に、注目するだけではありません。
その特定の人物に、恋心めいた感情を持ってしまうのが、歴女の特徴です。
特に人気なのが「戦国武将」と「幕末の志士」。
両者に共通しているのは「男としての魅力」でしょう。
力と知恵で戦国時代を生きた武将や、大きな夢や使命感を持ち、命を賭して時代を生きた幕末の志士に、
男として心惹かれるのが、多くの歴女に見られる特徴ということができるでしょう。
愛する歴史上の人物については、無条件で、全面的に肯定します。
つまり、その人物のどんな欠点やどんなミスも「好き」です。
3.不運、不遇な人物に惹かれる
成功者よりも、不運、不遇な人物に惹かれるという特徴もあります。
いわゆる「判官びいき」というわけですが、この言葉の語源になった「源義経」に、兄の成功者・頼朝よりも魅力を感じるのです。
そこには、「兄に疎まれ、虐げられた弟・義経がかわいそう」という心理が働いています。
その心理の元には、女性ならではの母性本能があると考えることもできるでしょう。
そうした心理から、織田信長よりも明智光秀に、徳川家康よりも石田三成に心惹かれるのが、歴女です。
4.関連グッズやキャラクター、書籍などをコレクションする
歴女はある特定の人物に「恋心」を抱きますが、それを「ファン心理」と言い換えてもいいでしょう。
アイドルや人気俳優、イケメンアスリートのファンと同じように、歴女は特定の歴史上の人物に夢中になります。
その行動は、アイドル好きの女性とまったく変わりません。
その人物に関連するグッズやキャラクターを目にすると、迷わず購入しますし、関連する書籍やコミック類もコレクションします。
結果、部屋の中には歴史上の人物に関するものでいっぱいになります。
それを眺めては、「幸せ」と感じるのも、歴女の特徴と言うことになるでしょう。
5.ゆかりの地を旅するのが大好き
歴女は旅好きです。
ファンの人物のゆかりの地を旅してまわるのが好きです。
同好の友達や知り合いがいる場合は、その人といっしょに出かけますが、そうでない場合は、一人旅をします。
生誕の地や終焉の場所はもちろん、自分の知識にあるスポットは、もれなく回ろうとします。
当然、その人物のお墓参りもしますし、関連する人物のお墓をめぐることも多くなります。
つまり、歴女には「墓マイラー」の一面もあると言っていいでしょう。
今回は「歴女」に見られる特徴を、ここでは5点取り上げて説明してきました。
同じ歴史好きでも、男性にはあまり見られない特徴と言っていいでしょう。
あなたの身近にいる歴女を理解するための、参考になさってください。