ついつい自分に甘くなって、甘い選択をしてしまうのが、多くの人間の持つ悲しい性と言っていいでしょう。
しかし、中には常に強い意志を持ち続けることができる人もいます。
今回はこの意思が強い人の特徴についてご紹介します。
1.すべきことを早め早めに処理する
ものごとを早めに処理していくことができるのが、意志が強い人の大きな特徴です。
これは、子どものころの「夏休みの宿題」を例に挙げるとわかりやすいでしょう。
めんどくさい宿題は後回しにし、何となく長い休みをだらだら過ごした挙句、
夏休み残り数日になって慌てて宿題に取りくむという子供が少なくありません。
これは、言うまでもなく意志が弱いタイプの子です。
それに対して、意志が強い子は、やらなければならない宿題を早め早めにこなしていきます。
特に、自分の苦手な科目や、時間のかかるめんどうな宿題から処理していくのが、意志の強い子の特徴です。
つまり、自分がすべきことから目を背けることなく、後回しにしたり先送りしたりしないでそれを処理することができるのが、
意志の強い人の特徴と言うことになるでしょう。
2.「今」より「明日」のことを考えることができる
意志の強さの差が表れやすいことの一つにダイエットがあります。
ダイエットがうまく行かない人の多くは、「今の欲望」に理性が負けてしまいます。
例えば、目の前に大好物のスイーツがあったとしましょう。
「ダイエット中なのだから、ガマンしよう」と考えるのがふつうですが、そう考えながら、
「今の欲望」の方がその理性を上回って、つい手を出してしまうのが、意志の弱い人です。
意志の強い人は「今の欲望」よりも「明日の成果」を考え、それを優先することができますから、
目の前にどんな好物を置かれても、手を出さないでガマンすることができます。
「今の欲望に負けた時に味わう後悔を先取りして考えることができるのが、意志の強い人」という言い方もできるでしょう。
3.自分を客観視できる
自分の行為や行動を常に客観的に見ることができるのも、意志が強い人に共通する特徴の一つです。
上記の例で説明すれば、「大好物を目の前にしている自分」を主観で捉えるから、欲望に負けて手を出してしまうわけです。
その時、その状況を客観視することができれば「どうするのが正しい選択か」はおのずと明らかになるでしょう。
そして、「その欲望をガマンできた自分」を客観的に捉え、高く評価することができますから、意志を貫くことができます。
「自分という人間はどういう選択をし、どういう行動をすべきなのか」という冷静な目を持っているのが、意志の強い人です。
4.自尊心、自己愛が強い
人間が意志を貫くのは、誰のためでしょうか。
言うまでもなく「自分のため」です。
強い意志をもつことが自分にとってプラスになること、利のあることと思うからこそ、意志を貫くわけです。
意志の強い人は、この「自分のため」という意識を強く持っています。
ダイエットを成功させることこそが「自分のため」なのですから、「自分のためにならない目の前のスイーツ」をガマンすることができます。
そこには、強い自尊心と自己愛が存在します。
つまり、ふつうの人よりも自分を愛し、自分を大切に思う気持ちが強いのです。
5.自分へのごほうびを必要としない
意志を貫くために「自分へのごほうび」を用意する人は少なくないでしょう。
これは、言い換えると「ごほうびを用意しないと、意志を貫けない」ということになります。
つまり、自分の意志の弱さを知っているからこそ、途中でくじけないためのごほうびを用意するわけです。
意志の強い人は「ごほうび」を必要としません。
強い意志を持って努力したり、仕事や勉強を進めていくこと自体が、精神的な満足を得ることにつながるからです。
その努力自体で満足できれば、それ以上のごほうびは不要でしょう。
今回は意志が強い人の5つの特徴を説明しました。
人間、強い意志をもって行動したほうが、結局は自分のためになるということです。
「意志が弱い」という自覚のある方は、上記を参考に、より強い意志を持つための意識改革をしてみてはいかがでしょうか。