初対面の人と話したり接したりするのが苦手という「人見知りな人」は少なくありません。
人見知りをしてしまう人の特徴をご紹介します。
1.自意識過剰のナルシシスト
人見知りな人に共通する特徴で、まずあげられるのが「自意識過剰」ということです。
人見知りをしない人は、初対面の人と接するときに余計な自意識を持つことがありません。
そのために、どんな人とでもスムーズに会話ができ、フランクに接することができるわけです。
それに対して人見知りをする人は、「相手が自分をどう見るか。どんな評価をするのか」ということを、強く意識しすぎます。
そこには「世間は自分に注目している」という心理が隠されているのです。
有名人やスターでなければ、世間から注目を浴びることはないにもかかわらず、
自分の中で自分が過剰に大きな存在になっているために、つい、そんな意識をもってしまいます。
そんな意識を持つ背景には強い自己愛がありますから、人見知りな人はナルシストの傾向が強いということができるでしょう。
2.自己評価が低く自信がない
それほど自己愛が強いナルシストであるにも関わらず、自己評価が低いのも、人見知りする人の共通点です。
「初対面の相手が自分にどんな印象を抱くか」を意識した際、「おそらくあまり良い印象を持たないのではないか」と考えてしまうからこそ、
過剰な警戒心が生まれて、相手の目を避けようとしてしまうわけです。
もし、「自分は初対面の相手に好印象を与えることができる」という自信を持っていれば、それほど警戒する必要はありません。
自己評価が普通の人よりも低いからこそ、人の目に対して過剰な警戒心を抱いてしまうと考えていいでしょう。
3.親しくなると人間関係は深化する
そんな人見知りな人は、一度打ち解けることができると、人間関係がふつうの人よりも深まりやすいという長所も持っています。
最初は強い警戒心を抱いていても、その気持ちが氷解し、警戒心が解消されると、心を開いて親しく慣れるのです。
その変化は、多くの場合、突然現れます。
関係が劇的に変化するわけです。
親しくなった人との関係が深化するだけでなく、一度築かれた人間関係が長続きするというのも、
人見知りな人の人付き合いの特徴で、例えば、「幼ななじみと一生交際する」というケースが少なくありません。
打ち解けることさえできれば、その人間関係を人一倍大切にするのが、人見知りな人です。
4.人に対して気配りができ、場の空気を読むのも得意
基本的に、人見知りな人は、そうでない人よりも人との接し方について細やかな神経を持っています。
相手の気持ちを常に考えていますから、人に対しての心づかいや気配りができます。
最初の項目で、相手の気持ちを考えすぎるという特徴を紹介しましたが、その傾向が、人間関係にプラスに作用するということもあるわけです。
その細やかな神経は、個々の人に対する気配りだけでなく、「場の空気が読める」という長所にもつながります。
5.臆病でやさしい
人に対する警戒心が強いのですから、その性格は「臆病」ということになります。
その臆病さは、あくまでも人間関係に対するセンシティブな感性によるものですから、同時に「やさしい」という性格にもつながります。
センシティブだからこそ臆病であり、自分にも人にも基本的にやさしいのが、人見知りな人に共通する性格と言っていいでしょう。
つまり、「良い人」であることが、人見知りをする人の特徴の一つです。
今回は、「性格としての人見知り」について、その特徴を見てきました。
その特徴をひとことで表すなら、「敏感な神経」ということができるでしょう。
長所も短所も、人並み以上に敏感な神経からもたらされていると考えていいでしょう。
当事者は「人見知りは自分の欠点」と認識する傾向が強いものですが、「人見知りであることには長所も含まれている」ということになります。