最近は少子高齢化の影響もあって子煩悩な親が増えています。
そもそも、子煩悩な親とは「育児や教育において我が子を非常に可愛がる」親を指します。
彼らは時として子供を甘やかし過ぎる「親バカ」と見られがちです。
今日は賛否両論ある子煩悩な親に共通する特徴をご紹介します。
1.子供との時間を大切にする
子煩悩な親は子供と一緒に過ごす時間を大切にします。
どんなに仕事が忙しくても子供と過ごす時間だけは譲らないので、代わりに犠牲にするものがたくさんあります。
例えば、会社帰りに飲みに誘われてもキッパリ断り、子供の待つ家に直帰するため、社内では「付き合いの悪い人」という評価を受けることがあります。
子供とたくさん一緒にいたいという気持ちはわかりますが、度が過ぎると周囲からやや引かれてしまうので注意が必要です。
また、子供が小さいうちは「子煩悩」は微笑ましい印象を与えますが、
成長してからも常に「子供」を優先していると単なる子離れしていない「親バカ」と受け取られかねません。
2.子供と積極的に会話をする
子煩悩な親は、子供の言動全てを把握したいと考えます。
そのため、子供と積極的に会話をします。
幼少期に親からたくさん話しかけられた子供は、情報のインプットもアウトプットも得意になる傾向があるので、
親子のコミュニケーションは非常に大切です。
また、この時期に読み聞かせや知育遊びにたくさん時間を費やした親の子供は、言語・非言語コミュニケーション能力が抜群に伸びます。
子煩悩な親はいつまでたっても子離れできない人がたくさんいます。
幼少期はともかく、思春期以降は子供も親に隠れて秘密を持ちたがるようになるものです。
する事成す事全てに口を出し、根掘り葉掘り話を聞こうとする親は「うざい」と我が子から一蹴されるようになるでしょう。
子供が可愛いと思うなら、成長に合わせて子供の自主性を尊重し、少しずつ手を放してやる努力も必要です。
3.何よりも我が子を優先する
子煩悩な親は、何よりも我が子を優先するという特徴があります。
子供の願いを叶えたり、子供と一緒に過ごす時間を確保したりするため、その他全ての事を平気で切り捨てる潔さがあります。
周囲から見ると不思議なほど子供を中心に物事を考えるため、「子供に甘すぎる」と批判されることもあります。
一部の人からは「親バカ」だと評されることもありますが、本人は納得して子供を優先しているので直すことはない上にむしろ褒め言葉と捉えます。
(親バカは実は褒め言葉ではありません。
度を超した子煩悩という意味の悪口です。
)
4.子供に我慢を覚えさせることが苦手
子煩悩な親は子供可愛さゆえに、我が子のおねだりに弱い傾向があります。
しつけ上良くないことであると頭では理解しているのですが、つい子供に押し切られてしまいます。
子煩悩な親は我が子の泣き顔に弱く、反抗的態度を取られるとどうしてよいかわからなくなります。
ですから色々としぶってみたところで結局子供の望み通りに行動してしまうケースが多いのです。
子供であろうと大人であろうと、社会で生きていく以上は誰でもある程度の我慢を強いられます。
むしろ、自分の思い通りにならないことの方が多いのですから、我慢力や忍耐力のある子供の方が生きやすい世の中と言えます。
親は子供が手元にいる間に我慢する力をしっかり養ってやる義務があります。
子煩悩は「単なる甘やかし」と紙一重です。
本当に子供が可愛いのなら、将来子供が人に嫌われる人間にならないよう、我慢することを覚えさせる必要があります。
5.異常なほど子供をフォローする
子煩悩は「親バカ」と認定される時があります。
それは、自分の子供が他人から拒否されたり、批判されたりした時です。
モンスターペアレントと呼ばれる人たちほどではありませんが、我が子に対するネガティブな言動には敏感に反応します。
子煩悩な親は我が子が他人から悪口を言われた時、それが真実であればムッとするものの正面から受け止めます。
ただし、その後熱心に子供をフォロー(弁護)するという特徴があります。
例えば「○○君が~したからうちの子供が△△したのであって、もし~しなかったら何も起きなかったのよ」とか、
「うちの子も確かに○○したけど、△△ちゃんも同じことしたでしょ?うちの子だけが悪いわけじゃないよね?」などと言った発言が目立ちます。
一般的に、親は我が子が悪さをした時は叱って反省を促し、必要に応じて謝罪させるものです。
しかし、子煩悩な親は自分が子供を守ることに必死になり過ぎて、当事者である子供が反省していないケースが多いのです。
子供へのフォローが度を超すと間違いなく「親バカ」認定を受け、子煩悩と称されることはなくなってしまいます。
子育てをする上で、子煩悩であることは素晴らしいことです。
しかし、子供を可愛がることと、甘やかすことは同じではありません。
本当に我が子を可愛いと思うのならば、将来子供が必要になるコミュニケーション能力や忍耐力を養わせてやるべきです。
常に子供を優先することが必ずしも良いとも限りません。
本当に子煩悩な親はただ我が子を可愛がるだけでなく、将来我が子が多くの人から愛される人間に育つよう気を配ります。
単なる親バカになってしまわないよう、注意して子育てをしてください。