ユーモアのある人が一人いると、職場や学校などのコミュニティの雰囲気は良くなるものです。
場の雰囲気は和みますし、メンバーの笑顔も増えるに違いありません。
そんな、誰からも好かれるユーモアのある人には、どんな特徴があるのでしょうか。
今回はユーモアがある人の特徴についてご紹介します。
1.知的で頭の回転が速い
まちがわれやすいことですが、お決まりのギャクを披露したり、
ネタで笑わせるのが、ユーモアのある人ではありません。
「ユーモアのある人」イコール「お笑い芸人みたいな人」ではありません。
もちろん、お笑い芸人にはユーモアのセンスが求められますが、単に人を笑わせるのが、ユーモアのある人ではないのです。
ユーモアのある人というのは、フリートークの中で、当意即妙で人を笑わせ、和ませることができる人と言っていいでしょう。
ですから、頭の回転が速いことが、必要条件になります。
その場の話の流れの中で、ちょっとした発言で相手の気持ちを和ませるためには、
臨機応変、その話にふさわしい、しゃれた考えが浮かばなければなりません。
頭の回転が遅い人には、それは不可能でしょう。
また、知的で教養があることも、ユーモアのある人の特徴と言っていいでしょう。
教養人の方が、話の引き出しがたくさんあるため、ユーモアのあるセリフを口にすることができます。
2.人と違う発想力がある
先ほど、「ユーモアのセンス」という言い方をしましたが、センスがなければ、ユーモアのある人にはなれません。
では、そのセンスはどこから生まれるのかというと、それは「人と違う豊かな発想力から」ということになるでしょう。
人と同じ発想しかできない人は、人と同じことしか頭に浮かばず、同じようなことしか口にすることはできません。
そこに、ユーモアは生まれないわけです。
人と違うしゃれたことを口にするには、違う発想をする必要があります。
ですから、目のつけどころが人と違い、人と違うものの見方をすることができるのが、
ユーモアのある人の特徴であり、「ユーモアのセンス」の元となっていると考えていいでしょう。
3.サービス精神がある
これはお笑い芸人にも共通する特徴ですが、ユーモアのある人はサービス精神が旺盛です。
おもしろいことを言って人を笑わせたり、ちょっとした言動によって場の空気を和ませる人には、
「人を楽しませたい、喜ばせたい」という心理があると考えていいでしょう。
人にサービスすることによって、結果として自分も楽しい思いをするわけですが、
「まずは人を楽しませたい」と思うのが、ユーモアのある人の特徴です。
4.人にやさしく、人を不快にさせない気づかいができる
よく、その場にいる人をネタにして笑わせる人がいます。
その場合、その人についてマイナスのエピソードを紹介したり、
その人の欠点に注目して、それを笑いにすることが少なくありません。
これは、真の意味での「ユーモア」とは言えないでしょう。
「みんなが楽しみ、和むことができる」というのが、ユーモアの条件です。
ユーモアのある人は、そこをよくわきまえています。
ですから、その場にいない人も含めて、人の欠点や失敗をネタにして笑いを取ろうとはしませんし、下ネタも使いません。
すべての人を不快にさせないような気づかいができます。
つまり、人にやさしく思いやりがあることが、ユーモアのある人の人間的な特徴と言うことになるでしょう。
5.気持ちに余裕がある
ユーモアのある人に共通しているのが、「気持ちに余裕がある」ということです。
ユーモアというのは、生きていく上で必要不可欠なものではありません。
「それがなくても生きてはいけるけれど、それがあると、人生がより豊かになるもの」と考えていいでしょう。
要するに、人生の中の「遊び」の一つがユーモアです。
そして、「遊び」は余裕のあるところにしか生まれません。
「仕事のことで頭がいっぱい」とか、「勉強に追われ、ほかのことをしている暇がない」という人には、
そうした「遊び」は生まれようがないのです。
つまり、気持ちに余裕があって、心に遊びがあることが、ユーモアのある人の心理的特徴と言うことになるでしょう。
今回はユーモアのある人について、主に精神面、心理面の特徴を紹介しました。
人から愛され、時には尊敬もされるのが、ユーモアのある人と言っていいでしょう。
「自分もそうなりたい」と思う方は、参考になさってください。