「素直になりたいのに、なかなかなれない」という悩みを持っている人は少なくないでしょう。
ここでは、そういう方のために、素直になりたい時に心がけたいことを紹介します。
【特徴・方法】
1.「ありがとう」「ごめんなさい」から始めましょう
素直になれない人の大きな特徴が、「言葉による表現が素直ではない」ということです。
心と言葉の表現が一致しないことが多いのです。
ですから、素直になりたいと思ったら、「素直な言語表現」心がけるのが一番です。
人から何かしてもらったときには「ありがとう」、自分がミスをしたり、
ケンカをして反省した時には「ごめんなさい」の一言を、迷わず口にすることを習慣づけましょう。
この二言は、日常的に頻繁に使う言葉ですから、ここから始めると、誰でも無理なく「素直な言語表現」ができるようになるはずです。
特にケンカをした後の「ごめんなさい」は、素直になれない人にとって最も苦手とする言葉でしょう。
ですから、強く意識して、抵抗なく「ごめんなさいが」が言えるようになれば、かなり事態は改善されたと考えていいでしょう。
ほかにも、「うれしい」「助けて」「助かりました」などが、素直になるためのオススメの言葉です。
2.「でも」「だって」は禁句にしましょう
人から何か言われたとき、それを素直に受け入れず、反論してしまうのも素直になれない人の困った特徴です。
人の意見に従うかどうかは別にして、人の意見を尊重しながら話を聞くことを心がけるようにしましょう。
ありがちなのが、相手の話の途中で、「でも」とか「だって」という言葉を挟んで相手の話を中断させ、否定してしまうこと。
相手の意見に必ずしも同調する必要はありません。
しかし、話の腰を折って否定してしまうのはNG。
「でも」と「だって」を禁句にして、とにかく相手の話に真摯に耳を傾けてください。
同じような言葉に「そうはいっても」「そうじゃなくて」などがあります。
こうした言葉も使わないようにしましょう。
3.ガマンしないで泣きましょう
自分の心を偽った感情表現をするというのも、素直になれない人の共通点です。
特に、喜怒哀楽のうちの「哀」、つまり「泣く」という表現が苦手な人が多いのです。
ほかの感情表現は比較的ストレートにできても、泣くことだけは、強い抵抗感を抱くケースが少なくありません。
強がって涙をこらえることはやめて、泣きたいときにはガマンしないで泣きましょう。
「人前で泣くのは恥ずかしい」とか「プライドが許さない」と感じるかもしれません。
しかし、そうした恥の意識やプライドが、あなたを素直でなくさせている大きな要因です。
恥を怖れず、プライドを捨ててこそ、自分の心を解放できるものです。
4.心の力を抜いてみましょう
素直になれない人は、常に心に力が入っています。
素直になれない人が抱く「身構える」「警戒する」「自分を飾る」「本心を隠す」「虚栄を張る」といった心理は、
すべて、よけいな力が入っている精神状態と考えていいでしょう。
よく、スポーツ選手について「肩に力が入っている」という表現をしますが、あれと同じです。
肩ではなく心によけいな力が入っているため、不自然な心理状態になり、その結果素直になれないのです。
そういう生き方を見直しましょう。
「身構えない」「警戒しない」「自分を飾らない」「本心を隠さない」「虚栄を張らない」という意識を持つだけで、
自然に素直になれるにちがいありません。
5.自分の心を静かに見つめてみましょう
誤解されがちなのですが、「素直」というのは、人におとなしく従うということではありません。
自分の心に正直なのが、真の意味での「素直さ」です。
それを実践するためには、自分の心を正しく認識しなくてはなりません。
「素直になりたい」と思ったときは、ぜひ、自分の心を向かい合ってください。
自分の心を素直に見つめ、その実態を把握しましょう。
それに従うことが、すなわち、素直になるということです。
今回は素直になりたいときに心がけたいことを5点取り上げて、説明してきました。
最初の2つは言語表現に関するもの、3つめは感情表現に関するもの、あとの2つは意識の持ち方に関するものでした。
お役立てください。