多くの人から好感を持たれる「素朴な人」。
どうして人から評価され、好かれることが多いのか、ここでは、素朴な人が共通して持っている特徴を具体的に取り上げて、
その人気の秘密を探ることにしましょう。
1.服装がシンプルで嫌味がない
素朴な人は服装の趣味も素朴です。
目立つような派手な服を着たり、流行のファッションを積極的に取り入れようとはしません。
自分の好みに合った、シンプルでぶなんな服を着るのです。
また、ブランドもので身を固めるといった趣味もなく、これみよがしに高価なものを身に着けることもありません。
ですから、目立つことのない、地味な印象の外見にはなりますが、それはつまり「嫌味がない外見」ということになるでしょう。
ブランド好きや派手好きな人が人に与えるような嫌味な印象がまったくないのが、素朴な人の外見上の大きな特徴です。
「嫌味がないから、人に好感を持たれやすい」ということができるでしょう。
2.内面も飾らず、ありのままの自分を見せる
素朴な人が飾らないのは、外見だけではありません。
内面も飾らないのが、素朴な人に共通した特徴です。
人間は、自分を実態より優れたもの、大きなもの、強いものに見せたがる心理を持ちがちで、
そのため、無理して見栄を張ったり、話を誇張したりしてしまうことが少なくありません。
しかし、素朴な人にはそういう意識がありません。
「自分を飾って見せて、人から良く評価されたい」という欲求がないのです。
そのため、常にありのままの自分をありのままに見せます。
いつでも等身大で自然体なのが、素朴な人の内面的な特徴と言っていいでしょう。
そのため、本人は精神的に疲れることがありませんし、相手も自然に、安心してつきあうことができます。
3.自己主張が強くなく、聞き役に回ることが多い
自分を人に強くアピールしようとしないのも、素朴な人の特徴と言っていいでしょう。
多くの人が、自分を強くアピールしようとし、会話をする場合でも、
自分の話ばかりしたがるのに対し、素朴な人は、そういう欲求を持ちません。
そのため、自然に、会話で聞き役に回ることが多くなります。
相手の話に素直に耳を傾けますから、話の流れの中で、質問をすることも少なくありません。
その質問も素朴でストレートなのが、素朴な人の会話の特徴です。
相手にしてみると、「自分の話をよく聞いてくれて、シンプルで答えやすい質問をしてくれる人」ということになります。
この辺りにも、素朴な人が好かれる理由があると考えていいでしょう。
4.人から言われた言葉のウラを読まない
素朴な人には「人の言動のウラを読まない」という特徴もあります。
気持ちや考えと裏腹な言動をすることがあるのが、人間というものです。
ですから、思っていることとは逆のことを口にしたり、態度で示したりすることが少なくありません。
しかし、人間的にシンプルな人には、そういう発想がありません。
先ほど触れたとおり、「ありのまま」であろうとするため、気持ち通りの言動をします。
自分がそうであるため、人から言われたこともそのまま、額面通りに受け取り、裏読みをするということがないのです。
つまり、人から皮肉を言われても、それを皮肉と受け止めないのが、素朴な人ということができるでしょう。
5.いっしょにいて疲れない
素朴な人は、いわば「素材そのものの人」と言っていいでしょう。
そこには余計な飾りやウソはありません。
人間、いっしょにいる相手が素朴でシンプルだと、自分も無理して自分を飾ろうとはしなくなります。
その方が精神的に楽なために、相手のシンプルさに合わせようとする心理が働くのです。
そのため、他の人といっしょにいるときとは違う、自然体の自分でいられるわけです。
ですから、素朴な人とは、いっしょにいて疲れるということがありません。
ここにも、素朴な人が好感を持たれる秘密があるのではないでしょうか。
今回は素朴な人に共通する特徴を5点、簡単に紹介してきました。
お読みになっておわかりなように、素朴な人は人間的な魅力をたくさん備えています。
多くの人から好かれるのも、当然のことと言っていいのではないでしょうか。