同じ状況に直面しても、心が折れる人と折れない人がいます。
その違いはどこにあるのかを知るために今回は心が折れやすい人に注目して、共通する特徴をいくつか見ていきましょう。
「自分は心が折れやすい」という自覚のある方はもちろん、そうでない方もぜひお読みください。
1.人生経験が浅く苦労知らず
心が折れるというのは、困難に対した時にすぐにくじけ、あきらめてしまうことです。
そこには自分に対する甘えが存在すると考えていいでしょう。
ピンチに弱く、すぐにあきらめてものごとを放り出してしまうのは、
「あきらめてもそれが許される」という甘えが、心のどこかにあるということです。
その甘さの多くは、人生経験の浅さに由来するものです。
人生でさまざまな経験を積み、苦労を味わってきた人には、自分に対する甘えがありませんから、
困難に直面したり、思うようにいかないことが重なっても、今の状況から逃げることなく、問題に対処する意思を持ち続けることができます。
人生経験の多い少ないは、必ずしも年齢に比例しません。
若くても経験豊富な苦労人もいれば、かなり上の年齢でも心が折れやすい人もいるのです。
2.完璧主義で、減点方式で自己評価をする
完璧主義者は、ものごとを減点方式で考えてしまいます。
つまり「これだけできた」という見方をしないで、「これしかできていない」と、マイナス評価をするわけです。
仕事にしろ勉強にしろ、あるいは人間関係にしろ、自分が努力して得た成果やうまく行っているところよりも、
欠けているところやできていないところ、うまく行っていないところにばかり注目してしまいます。
欠けているところに目が行き、それを人一倍気にしてしまうために、「もうだめだ」という気になりやすいのが、心の折れやすい人の特徴です。
3.思い込みが激しく、柔軟な思考ができない
心が折れる人は、臨機応変に物事に対応することができません。
それは、固定観念が強く、「これはこうだ」と思い込むと、自分で作ったその思考の枠から抜け出ることができないためです。
壁にぶち当たったり、思い通りにものごとが進まない場合は、それに対処するための柔軟な思考が必要になります。
しかし、心が折れやすい人は、固定観念に縛られて、1つの考え方に固執してしまうために、対処法を見つけることができません。
思考が固定化されるだけでなく、性格的にガンコなところがありますから、
人が何かアドバイスしてくれたとしても、素直にそれを聞き入れようとしないのも、対処を難しくさせてしまう要因です。
4.視野が狭い
視野が狭いのも、心が折れやすい人に共通する特徴の一つです。
何かの困難に遭遇したり、ピンチに立たされた時、どれだけ広い視野を持っているかで、その対応力が決まると言っていいでしょう。
視野が広ければ広いほど、その場の状況に応じて、さまざまな対処法を考えることができます。
逆に視野が狭いと、その困難を乗り越えるための方法を見出すことはできません。
心が折れる人は視野が狭いため、どうしていいかわからず、すぐにくじけてしまいます。
5.自分を客観視できない
多くの場合、心が折れる人は、それほど悪い状況でないにもかかわらず、あきらめてしまいます。
つまり、人から見ると「そんなことで?」という状況で、心が折れてしまいます。
その原因は、主観でしか自分を見ることができないところにあります。
自分を客観視できれば、現在の状況が正確に把握できますから、「あきらめる必要はない」という判断ができます。
ところが、自分を客観的にしか見ることができない人は、小さな困難を過度に大きく感じて、すぐに弱音を泣いて、投げ出してしまいます。
今回は心が折れやすい人の特徴を5つ説明しました。
こうした特徴を認識し、改善する強い意志を持つことで、心が折れやすい人がそうでない人に変わることも十分に可能です。
ぜひ参考になさってください。