人からすれば取るにたらないようなつまらない不平や不満、グチをくどくど話すこと、
人には通じない話をくどく話すことを「世迷い言を言う」と表現します。
「身近にそういう人がいて迷惑している」という方も少なくないでしょう。
ここでは、世迷い言を言う人にはどういう特徴があるのかご紹介します。
1.ストレスやフラストレーションが溜まっている
人は不満やグチを人に聞いてもらうことで、気分が少し楽になるということがあるでしょう。
世迷い言を言う人も、同じです。
日ごろ、小さくないストレスを感じることが多く、それが溜まっているために、人にその話をすることで、
ストレスを軽減しようといているのです。
ストレスの溜まり方がふつうのレベルであれば、くどくど話す必要はありません。
しかし、そのストレスの溜まり方がかなりのレベルに達しているため、ふつうにグチを言うだけで飽き足らず、
くどい話し方になってしまうと考えていいでしょう。
ストレスではなく、強い欲求不満を感じているというケースもあります。
これも、そのフラストレーションが大きいために、どうしても話がくどくなってしまいます。
ストレスやフラストレーションが溜まっているというのが、世迷い言を言う人に共通する特徴ということになるでしょう。
2.自己中心的で人のことは考えない
ストレスやフラストレーションが溜まっていても、世迷い言を言わない人はたくさんいます。
むしろ、言わない人の方が多いと考えていいでしょう。
ほんとうは人に不満やグチを聞いてもらい、ストレス軽減したいと思っても、相手のことを考えて、話すのをがまんするということが、人間にはあります。
世迷い言を聞かされて、楽しい気分になる人はいないでしょう。
くどくどした話を聞かされれば、ほとんど人はうんざりするに違いありません。
つまり、多くの人は相手の気持ちを慮って、世迷い言を口にすることをしないのです。
ですから、逆にいうと、そういう配慮をしないのが、世迷い言を言う人の特徴ということになるでしょう。
「不満やグチを人に話して気分を軽くしたい」ということしか頭になく、それを聞かされる相手がどんなに迷惑するのかは考えません。
自己中心的なために、人のことはまったく考えないというのが、世迷い言を言う人の困った特徴です。
3.自分を客観視できない
主観でしかものごとを捉えられないというのも、世迷い言を言う人の特徴でしょう。
自分の話すこと、自分の主張することは正しいと信じています。
世迷い言を言う人の話を聞くと、「あなたに問題があるのでは?」と思われることが少なくありません。
これがつまり、客観的な評価です。
少しでも自分を客観視できれば、「もしかすると、自分にも非があるのではないか」と思うこともあるでしょう。
しかし、世迷い言を言う人はそうした客観視ができないため、自分の言うことに疑いを持つことがありません。
人からどんなふうに思われているかに思いが至らず、主観で捉えた自分の正当性をくどくど主張するのが、
世迷い言を言う人の特徴です。
4.かまってほしい
世迷い言を言う人は、人には理解しにくいようなグチや不満を長々しく話すわけですが、
そこには「自分にかまってほしい」という心理が隠されていると考えていいでしょう。
ちょっとしたグチを口にすることは誰にでもあります。
しかし、世迷い言を言う人は、ただ人にグチを話したいだけでなく、人にかまってほしいのです。
「自分はこんなかわいそうな目にあっています。
こんなつらい思いをしている」ということを、相手に強くアピールしたいがために、話がくどくなります。
自分のことをわかってもらい、相手から同情されたいと思っているために、どうしてもくどくどした話し方になると考えていいでしょう。
ここでは、特に心理面に注目し、世迷い言を言う人にはどんな特徴があるのか見てきました。
人の迷惑も顧みず、世迷い言を口にする人の心理を知るための参考になさってください。