夫婦関係の細々とした悩み。
夫からすれば「そんなことで?」というすれ違いで、気付けば妻が耐えきれなくなっているケースがあります。
今回はそんな時に離婚したいと密かに考えている妻の特徴をご紹介します。
1.子ども、教育に関する意見のすれ違い
子どもが生まれるまではおしどり夫婦で、生まれてから教育方針に関してすれ違い、夫婦間の溝を深めてしまうケースがあります。
または、子どもが欲しいかそうではないか、という時点で、せっかく結婚したのに離婚というケースも…。
子どものことは、夫婦どちらも強い熱意と善意があってのことなので、「相手の考えがおかしい」と、双方歩み寄りがたくなりがちです。
特に妻は、出産から自分が主体で子どもをみてきた、という自負があるため、
子どもの教育に関して夫の指摘の仕方次第で、プライドや存在価値を傷つけられたように感じ、離婚の決意につながります。
教育問題ですれ違った場合、第三者や専門機関を介して話し合いすることもオススメします。
2.夫婦生活に関するすれ違い
日本のセックスレス夫婦の多さは海外から群を抜いています。
2014年の調査では、セックスレス夫婦が44%と言われています。
セックスレスとは、病気など特別な事情がないにもかかわらず、一カ月以上セックスがない状態を言います。
半数近くが夫婦生活を持たないなか、仕事に忙しい夫にとっては「仕方がない」ことでも、
夫の愛を支えに家庭を支えている妻からすると、内心は深刻な事態になっています。
求められないことで、「私にもう魅力を感じないのだろうか」と、女性としての危機を感じています。
そして、女性から男性をさそうものではないという古くからの価値観で、それを不満だと夫に打ち明けられないケースが非常に多いのです。
夫からすれば突然、「愛のない家庭にいることに疲れました」と、妻から離婚を切り出されることになりかねません。
そうならないために、疲労で夫婦生活が持てない日々でも、「愛している」ということを言葉や行動で常々示していくことが必要です。
3.
男女観、モラルに関するすれ違い近年、男女の価値観の変化は激動をむかえています。
女性は結婚後、仕事をやめて家庭に入り、夫を支えるべき、という価値観も、
もはや少数となっているといっても過言ではありません。
女性の社会進出が進む一方で、男性のそういった価値観や、女性自身の望む夫婦のかたち、
男女間のモラルに関する考え方も、複雑になってきています。
夫が、自分が生まれ育った家庭で当然のように植え付けられた「こうあるべき」という夫婦のかたちを妻に示したところ、
妻から「モラルハラスメントだ」と訴えられるケースも増えています。
結婚前にそういった価値観を重々確認していても、結婚後、夫が失職したり妻が妊娠で仕事を続けづらくなったときなどに、
そうしたモラルのすれ違いがおきやすくなります。
夫からすれば「妻を守って当然。
妻は家庭を守って当然」であることも、妻からすれば「自由がない。
束縛されている。
自分も家庭を守って働きたい」と考えている場合があります。
男女観がすれ違うと、浮気など、同じ男女問題に発展しかねません。
普段から夫婦観、男女観を確認しあっておくことが重要です。
4.1~3がたまりたまって爆発するすれ違い
1~3のどれもそれほどもめてこず、どちらかといえば円満に妻と過ごしてきた、と考える男性にとって、最も恐ろしいケースといえます。
夫にとって、子どもの教育問題、夫婦生活の問題、男女観の意見のすれ違い、どれも大したもめごとでなくても、
妻からすると「ずっと問題にしてきたし、ずっと夫婦でもめていた」と訴えられるケースです。
夫が「そんなことで?」とでも言えば、妻はさらに「家庭や、自分とのことなどその程度だったのだ」と、すれ違いを決定的なものに感じてしまいます。
そして最近よく耳にする「熟年離婚」という悲惨な形になってしまいます。
特に家庭に入っていた妻からすると、ずっと仕事で定年退職し家に夫がいることが耐えられない、という、一見理不尽な離婚理由も聞きます。
ずっと仕事を第一に生きてきた人間と、家庭内で趣味や家事で生きてきた人間とでは、価値観が相当異なって当然です。
まして仕事人間であればあるほど、家庭にいる時間が長くなっても、楽しみ方がわからず、
妻に頼った結果、妻が重たくなり余計逃げてしまう、という悪循環になります。
これを招かないために、日々の夫婦関係に不満はないか、確認しておくことと、退職しても楽しめるような趣味や、
夫婦共通の趣味を見つけておくことが大事だといえます。
夫からするとどれも唐突に切り出されたように感じる、妻からの離婚ですが、実は新婚の頃から「我慢してきた」と、根が深いものも多いのです。
女性という生き物は男と根本的に考え方が違い、重きをおく点も違うのだということを念頭に、今一度夫婦関係を見つめなおしましょう。