生き急いでいる人の心理や特徴5個

最終更新日:2017年7月28日

一度きりの限りある人生だと自覚し、精いっぱい激しく生きようとする人、

生きることにあたふた焦っている人のことを「生き急ぐ人」と呼びます。

そうでない人に取っては理解しにくい存在である生き急ぐ人について、

どんな特徴があるのか見ていくことにしましょう。

1.仕事や自分の任務を果たすことが生きがいになっている

「家族が生きがい」とか「人生の楽しみはなんといっても趣味」と考えている人は、生き急ぐ人ではありません。

家族や趣味は安らぎを与え、豊かな時間を提供してくれるものですから、

生きる意味や目的がそれである場合、生き急ぐことになりようがないのです。

生き急ぐ人は違う生きがいを持っています。

それは、仕事や自分の任務を果たすことです。

自分で選んだ仕事を遂行し、自分に与えられた任務を果たすことこそ人生の目的だと考え、

生きがいだと感じているのが、生き急ぐ人の人生観の特徴ということができるでしょう。

人一倍仕事熱心な人、いわゆる「仕事人間」に生き急ぐ人が多いという傾向があります。

2.常に現状に飽き足らなさを感じている

仕事に生きがいを感じている人でも、例えば、「自分が置かれた現状や、今の自分に十分満足している」という場合は、

生き急ぐ人にはなりません。

現状に満足していれば、生きることへの焦りを感じる必要がないからです。

生き急ぐ人は、つまり、現状に満足できず、どんな状況にあっても、

その状況に飽き足らないという特徴を持っているということができるでしょう。

上昇志向が強く、向上心があって、今よりもさらなる高みを目指す人、

一刻も早くその高みに上ろうとする人が、生き急ぐ人です。

そうした焦りを感じているからこそ、生きることに急いでしまうわけです。

3.まじめで自分に厳しい

生き急ぐというのは、精神的にも肉体的にも楽なことではありません。

多くの人がゆったりのんびり、人生を楽しんでいる時でも、

常に先を目指し前進を続けなくてはいられないのですから、普通の人よりも心身ともに疲れます。

普通の人なら、疲れた自分をたまにはゆっくり休ませようとするでしょう。

「そんなに焦る必要はないよ」と自分に言い聞かせ、時には頑張っている自分にご褒美をあげたりもするものです。

しかし、生き急ぐ人はそれができません。

まじめで自分に厳しいため、そのように自分を甘やかすことをしないのです。

4.視野が狭い

生き急ぐ人には、生き急ぐ人生以外の選択肢はありません。

一本の道をひたすら前進することをしか頭になく、その道しか目に入っていないのです。

人生にはいくつもの分かれ道があり、ふつうの人はその道の選択をしながら生きていくものですが、

生き急ぐ人には分かれ道が見えません。

「この道ひとすじ」というのは、立派な生き方のようにも感じられるかもしれませんが、

それだけ視野が狭くなっているのが、生き急ぐ人のマイナス面の特徴ということになるでしょう。

5.すぐに結論や結果を求めようとする

お話ししたように、上昇志向が強く向上心があるのが、生き急ぐ人です。

そのため、人一倍努力もしますが、努力した結果を早く出そうとするのも、生き急ぐ人の特徴です。

何をするにも、プロセスを楽しんだり味わったりすることはなく、とにかく少しでも早く結論を得、結果を求めようとします。

そして、結果が出るとまたすぐに、次の結果を求めるための努力を始めるのですから、心身ともに休まることはありません。

人生に休息を求めることなく、常に急いで結果を求め続けるのが、生き急ぐ人の特徴です。

生き急ぐ人は、「自分は生き急いでいる」という自覚を持たないケースが少なくありません。

人からそう指摘されても、「そんなことはない」と感じることが多いのです。

人から「生き急いでいる」と言われた経験のある人は、自分に当てはまることはないかチェックしてみてはいかがでしょうか。

また、身近に生き急ぐ人がいる人は、その人を理解するための参考になさってください。