「この人は嫌悪感を抱いている」と直感的に感じ取れることってありますよね。
では、なぜその人は嫌悪感を抱いてしまうのでしょうか。
今日はそんな彼らがもつ心理的特徴について見ていきましょう。
1.ネガティブ感情が上回る傾向がある
私達の人生には波があるのが普通です。
ですから、ポジティブ感情だけでなく、ときにはネガティブ感情にかられるときがあってもおかしくありません。
しかし、明らかに嫌悪感を抱く傾向が強い人には、このネガティブ感情が遥かにポジティブ感情を上回っている傾向があります。
内面のネガティブ感情が外面に苦いかたちで最終的には現れるため、他人から「あの人は嫌悪感を抱いている」と読み取られるのが一連の流れです。
このタイプの人は、ポジティブ感情があったとしても、すぐにその反対であるネガティブ感情で打ち消してしまうため、不服感がどうしても強くなります。
人生のあらゆる面をネガティブに見るという悪い癖が数年にわたり定着化してしまっているのです。
2.自分以外の世界にある価値観をすべて排除する
私達は生育環境や経験などの違いにより、生きていく上での価値観がすべて一致するということはまずありえません。
しかし、嫌悪感を抱いてしまう人の心理は異なります。
彼らは”自分以外の価値観は認めることができない”という潜在的意識が前面的に出してしまう傾向があります。
その内面を言葉として出すこともありますが、態度で示すことで内に抱いている嫌悪感をはっきりと表面化させてしまいます。
別の言い方をすると、彼らは”心が狭い人間”という捉え方さえできるでしょう。
彼らは自分の常識が他人によって崩されそうになると危機感を感じた途端に、嫌悪感を抱いてしまいます。
彼らの優先順位は必ず自分の主張であるため、他人に歩み寄るという気持ちはまったくありません。
3.人生を半ばあきらめている
嫌悪感を抱いている人を見て「あの人は幸せそうだなぁ」と思うことはできませんよね。
そうです。
彼らは常に自分の人生に何かしらの不満を抱いており、半ば自分の人生をつまらないものだとあきらめている傾向があります。
人生がつまらない、という感情はそもそもネガティブ面を強調しすぎるところからきているのかもしれません。
彼らにとって、人の幸せは自分の幸せに結び付きにくいのです。
ですから、他人が幸せそうにしている姿を見ると、無性に腹が立ったり、おもしろくないと感じてしまいます。
本来は自分の人生をもっと注視し改善しなければならないのですが、とにかく他者と自分を比較して常に自分に対して不足感を抱き続けてしまいます。
この状況が続くと嫌悪感はさらに膨らみ、それを消すのは相当困難になります。
4.レッテル化して人を選別してしまう
これは恐ろしいことですが、嫌悪感を抱く人は自分のことはさておき、他人にレッテルをつけて見てしまう傾向があります。
根本的には自分が認めた人間にしか興味がないため、自分の物差しで人にレッテルをつけ、人とお付き合いをします。
よって、彼らにとって優先順位の低いレッテルを貼られた人間とのおつきあいは苦痛以外の何物でもありません。
ゆえに、どうしても嫌悪感を抱かずにはいられないのです。
一般人からすると、非常にお付き合いしにくいタイプの人間だと言えるでしょう。
いかがでしたか。
「嫌悪感を抱く人の心理的特徴」についてみてきましたが、彼らは相対的に人生を悲観的に捉えているという傾向があるということに気付かれましたか。
嫌悪感は人によい印象を決して与えません。
私たちが気持ちよく日々生きていくために、上記の心理的特徴が自分の中にはないか、今一度見直してみるとよいでしょう。