勝った人や有利な方について恩恵を受けようとすること、
成功者に従ったり便乗したりして利益を得ようとすることを「勝ち馬に乗る」と表現することがあります。
ここでは、勝ち馬に乗る人に注目し、どんな特徴をもっているのか見ていくことにしましょう。
1.他力本願な生き方をすることによってリスクのない人生を送ろうとする
勝ち馬に乗る人の特徴として、まずあげるべきなのは「他力本願」ということでしょう。
自分の力で利益を得ようとするのではなく、他の人の力に頼って利益を得ようとするのが、勝ち馬に乗る人です。
そこには「できるだけリスキーな人生は避けたい」という心理が働いています。
勝ち馬に乗る人は、「自分自身が勝ち馬になることで豊かな人生を送ろう」とは考えません。
人と勝負をすれば、勝つこともあれば負けることもあります。
自分が勝負に参加すれば、「負け馬になるかもしれないリスク」があるわけです。
そんなリスキーな生き方を、勝ち馬に乗る人は選択しないのです。
勝ち馬に乗ってさえいれば、そうしたリスクと無縁でいられるでしょう。
そうした計算のもと、よりリスクの少ない他力本願な生き方をするのが、勝ち馬に乗る人の特徴です。
2.節操がない
そのようにリスクを避けた生き方をする人は、
「ある時は勝ち馬に乗り、ある時はそうでない選択をする」ということがありません。
常により強い方、有利なサイドを見極めて、そちらにつくのが勝ち馬に乗る人の生き方です。
つまり、勝った人の人間性や能力に魅力を感じて、その人に従うのではなく、
あくまでも「勝者である」という理由だけで、その人のサイドにつくわけです。
ですから、例えば会社の出世争いに勝利して、専務に昇進した人に一度はついても、
その人が派閥争いに負けて力を失うと、簡単にその人の元から離れます。
そして、派閥争いに勝利した人につくのです。
つまり「常にどちらが有利か、どちらが勝ち馬かを見極めて、
そちらのサイドにつく節操のなさ」が、勝ち馬に乗る人の大きな特徴ということになるでしょう。
3.「世渡り上手で賢い」という自負がある
常に勝つ方へつくのですから、そうでない人よりも、当然多くの恩恵を受けることができます。
勝ち馬に乗る人は、ですから、そうでない生き方をするよりも、得をすることが多いと考えていいでしょう。
本人もそのことをしっかり自覚しています。
そして、「自分は人よりも得をすることが多い世渡りが上手で、賢明な生き方をしている」という自負をもっています。
「自分は賢い」と思っているのが、勝ち馬に乗る人の特徴の一つと言っていいでしょう。
4.人間関係を作るのが上手
そのように、節操なく勝ち馬に乗り続けるためには、勝者や力のある人と、
いつでも良好な人間関係を作らなければなりません。
いくらこちらがその人に従って得をしようと思っても、
肝心の「勝ち馬」に好かれなければ、恩恵を受けることはできないでしょう。
最初はAさんという勝ち馬に乗り、その人が力を失うと、今度はBさんとう勝ち馬に乗り、
そのことによって常に自分にプラスになるようなメリットを受けるためには、
AさんからもBからも好かれる必要があります。
それを可能にするために必要なのが、良好な人間関係を構築するコミュニケーション能力と言っていいでしょう。
人とコミュニケーションを取るのが得意で、
誰とでも短時間で良好な人間関係を構築できるというのが、勝ち馬に乗る人の特徴です。
勝ち馬に乗る人の特徴を4種類紹介しました。
あなたの近くにも「勝ち馬に乗る人」がいるかもしれません。
そういう人はどんな心理を持っているのか、
どんなことを考えて勝ち馬に乗るのかを知るための参考になさってください。