あなたの周りに爪を噛む癖のある人、いますか?
癖だからと一言で片づけるのは簡単ですが、この行為にはある心理が表れていると言います。
そこで今回は爪を噛む癖のある人の心理的特徴についてご紹介します。
1.自傷行為としての爪噛み
いきなりショッキングな響きもしれませんが、爪噛みには自傷行為の意味があります。
よく考えると爪を噛むという行為は自分の体の一部を自分で傷つけていることですよね。
しかしこの癖のある人の多くは意図して自傷目的で爪を噛んでいる人はほとんどおらず、無意識でやっていることが大半です。
ただ、意識的か無意識的かという違いだけで、これらの行為の引き金となる理由の多くはストレスです。
ストレスの原因は人それぞれで多岐に渡りますが、一般的に自分の思うようにいかない事があったり、
何か欲求不満であったり、情緒が不安定な際に現れやすいのが特徴です。
また爪を噛んでいるのが幼い子どもである場合、親からの関心や愛情を欲しているサインだと言われています。
2.デリケートな性格
爪噛みという行為の原因がストレスにあることから、本人の自覚があるにせよ無いにせよ、
この癖のある人は内面に不安や不満を抱えていることが多いです。
それだけ敏感で、デリケートな性格をしているといえるでしょう。
成長の過程で癖が直った場合はいいですが、そうでなく大人になっても爪噛みが直らない場合、
自分の体や年齢に対して精神的な成長が未熟であると考えられます。
もしかするとそれこそが本人にとってのストレスになっているのかもしれません。
対人関係や仕事でストレスを抱えやすく、ちょっとしたことでも神経質になりがちです。
そのようなストレスから身を守るために爪噛みという行為を通して精神のバランスを保とうとしています。
爪噛みをする人はデリケートな性格であると同時に、そのような傷つきやすく繊細な自分を受け入れてくれる人を強く欲していると言います。
これは、幼児が親からの関心や愛情を求めて爪噛みをするという行為からも理解できるでしょう。
自分を理解してくれる人、心から信頼できる人を求めるあまり、かまってちゃんになってしまう人もいます。
このようなタイプの人は根本的なストレスの原因を解決することが重要になるでしょう。
3.爪を噛むと落ち着く
爪を噛む人の多くが、幼い頃から爪噛みをしてきたようです。
そのため、幼い頃爪を噛むことで気持ちが落ち着いたという経験が体に染みついており、そのまま大人になってもやめられない人が多くなります。
こういった場合、原因はストレスだけにはとどまらず、単なる暇つぶしや手持ちぶさただから、といったことも考えられます。
特に何かにつけて爪を噛んでいる人は、「こうすると落ち着くから」という気持ちが何よりも優先的に働いているのでしょう。
もとを辿れば幼い頃のストレスを紛らわすための方法だったのかもしれませんが、この場合のように幼少期からの癖が抜けずに大人になった人の中には、人に色々な癖があるのと一緒で、たまたま爪噛みがそれにあたったということが考えられます。
このようなタイプの人は、赤ん坊が指しゃぶりをして安心感を得るように、爪噛みをすることで自分を落ち着かせているのです。
爪噛みをする人の心理的特徴についてご紹介しました。
この癖をする人の多くは内面にストレスを抱えていることが多いです。
特に大人になっても癖が抜けないと、周囲に不快感を与えたり心配されたりする可能性もあります。
しかし本人たちはこの行為によって気持ちを落ち着かせています。
周囲のストレスから自分を守っている行為なのだ、と考えてもらえると幸いです。