接客の仕事というと、レストランなどの飲食店、アパレルなどの販売店、その他にもいろいろな職種があります。
どんな仕事にもその仕事なりの大変さはあるものですが、常にお客さんと接するという気を使う仕事なのでやはり接客の仕事に苦手意識を感じている人も多いです。
ここではそんな接客が苦手な人の心理的特徴を紹介します。
【特徴・方法】
1.気分を顔に出さないように無理をするのが辛い
接客が苦手な人の心理的特徴でまず挙げられるのが、接客中は気分を顔に出さずに常に笑顔で接客しなければいけないことが辛いという事です。
接客の仕事をしている最中は、店員として常に笑顔での接客が求められます。
自分の機嫌がいい時は笑顔を自然に作るのはそれほど苦痛ではありませんが、連日の仕事で疲れてくたくたな時、プライベートで心配事がある時、体調が悪い時でもその気分を顔に出さないように無理して笑顔を作らなければいけないのは想像以上に辛いものです。
接客が苦手な人は、普段は自分の気持ちが顔に出やすい人で、接客中はそれを隠して笑顔を作ることにエネルギーを費やしてしまい、苦手意識を感じています。
2.見知らぬ人の気持ちが読めない
接客が苦手な人の心理的特徴は、不特定多数のお客さんの気持ちを読んで完璧な接客をすることに慣れていない事です。
元々の日常生活で、同年代の友達、同じ地域の人としか接する機会がない人にとって、接客をしているとお客さんを選ぶことができません。
老若男女、近所の人遠くの人など自分とバックグラウンドが全く違うお客さんが次から次へとやってくるわけで、それぞれのお客さんがどんな商品に興味を持っているのか、どんな疑問点を感じているのか、予算はいくらなのか、冷やかしなのか本気なのかなどをすべて読み取るのは大変です。
接客が得意な人は仕事の経験や元々の能力で、直感的に傾向を把握できても接客が苦手な人はその作業がとても大変に感じます。
見知らぬ人の気持ちが読めない悩みは接客が苦手な人にとって大きな問題です。
3.お客さんからクレームを受けるのが怖い
接客が苦手な人の特徴は、お客さんからのクレームをとても恐れていることです。
接客の得意苦手に関わらずお客さんからクレームを受けることは接客業にとっては一番嫌なことですが、どんな接客でも必ず大小のクレームがあります。
慣れている人だと対処法を知っていたり、クレーム対応も仕事のうちと割り切れるのですが、繊細な人ほどお客さんに怒られたことで自分を責めたりトラウマになってしまいます。
クレームを受けたくないばかりに消極的な接客になってしまってますます悪循環になることもあります。
しかもクレームの内容は接客をする側のミスだけでなく、お客さんの勘違いだったり、理不尽なモンスタークレーマー型のものもあります。
クレームを深く考えすぎてしまう人ほど接客が苦手に感じてしまいます。
4.セールストークに確信が持てずに嘘がつけない
接客ではセールストークが必要になります。
お店の方針で指示されている売り文句や、買ってもらうために大げさなトークをすることも時には必要になります。
「めちゃくちゃ似合ってますよ」「買って頂ければ絶対後悔しません」「この価格は今だけです」などなど接客をしていれば当たり前に話す内容でも、正直な性格の人は自分が嘘を言っているような気分になり確信が持てなく感じてしまいます。
お客さんを騙しているような罪悪感をも感じてしまうタイプの人は接客が苦手だと感じてしまいます。
5.同じ説明を繰り返すのが退屈
接客では次から次へと新しいお客さんがやってくるので、レストランなら看板メニューのオススメ、小売りなら新商品のアピールなどまったく同じような説明を何度も繰り返すことになります。
商品について違うお客さんから繰り返し質問を受けて同じ説明をすることもあります。
そういう同じことの繰り返しを、慣れによって楽だと感じる人や単調さの中に変化を見つけて楽しめる人は接客業に向いていますが、それに退屈さを感じてしまう人はやはり接客が苦手だと本人も感じてしまいます。
6.下手に出るのが好きではない
強気で負けず嫌いの性格の人は接客が苦手だと感じてしまいます。
お客さんに対する普段の態度にしても、なにかクレームがあった時の対応にしても接客業では基本的にお客さんに対してへりくだって下手に出なければいけません。
クレームでお客さんと意見が食い違った場合は基本的に自分の言い分をこらえて謝る場面も多いです。
強気で負けず嫌いの正義感が強い性格の人は、そういう行動が曲がったことだと感じてしまい自分のプライドが傷つきます。
下手に出ることが仕事のうちと割り切れずに、その都度悔しさを感じてしまう人は接客が苦手だと感じてしまいます。
いかがでしたか?
接客が苦手な人は基本的に自分に正直で、接客のために自分を演じることに苦手意識を感じていることがわかります。
しかし逆に言えばパターンを掴むことで慣れや割り切りを手に入れることができ克服できる悩みでもあります。
もし皆さんの中に接客が苦手だと感じている人がいたら、同じ職場の接客上手な人の考え方を見習って真似してみるといいでしょう。