屁理屈ばかり言う人っていますよね。

はっきり言ってイライラさせられることも多いことでしょう。

当人だって嫌われかねないとわかっています。

では一体なぜ、彼らは何かにつけて文句を言ったり、揚げ足取りをしたりして屁理屈をこねくりまわすのでしょうか。

考察してみましょう。

1.自分が正しいという強い思い込みがある

屁理屈ばかり言う人は、基本「上から目線」で物を言うことが多いと思いませんか?そもそも他人の言動や世の中の出来事に対して、一体どんな権利があってケチや難癖をつけるのでしょう。

頭が良いからでしょうか。

徳が高いからでしょうか。

人生経験が人よりはるかに豊富だからでしょうか。

残念ながらいずれも違います。

よく考えてごらんなさい。

屁理屈を言うのに、資格も学歴もいりませんから、ただただ言いたい人が好き勝手なことを言っているにすぎないんですよ。

屁理屈にも多少の真実が含まれていることはありますが、なんでもかんでも「ああだこうだ」言うその根拠など実は何もなく、屁理屈を言いたい人の主観が「自分は正しい人間である」と自己規定しているにすぎないのです。

2.世の中は合理的に説明できると思っている

いちばん厄介なのは屁理屈をこねる人たちが、自己流の合理性を信仰してしまっていることです。

合理性というのは本来科学の世界で使われるべき概念ですから、とても厳密で客観的な内容を含んでいます。

でも屁理屈をこねる人たちのそれはあくまで自己流。

仕事のこと、恋愛のこと、友達づきあいのこと、あるいは世の中のさまざまな事件やニュース…彼らはそうしたもののすべてが、自己流の合理性をもって一から十まですっかり説明できると勝手に思い込んでいます。

そして自分の理屈に合わないと感じる出来事に出くわそうものなら、とたんに水を得た魚のごとく、こんこんと自説をふりかざしてくるのです。

屁理屈がなぜ「屁」理屈と言われるかおわかりになったことでしょう。

彼らへの反論が難しいことも簡単に説明できます。

つまり彼らの理屈は完全に主観的なものなので、他人と議論するための共通のルールや認識をまったく欠いているのです。

自分ではいろいろ意見を言うくせに、彼らは人とまともに議論しようという意志もスキルも持ち合わせていません。

そういう意味では非常に閉ざされた、孤独な存在でもあります。

よく自分のおならは臭くない、と言いますよね。

屁理屈をこねる人たちもまた、自分のこねる理屈にすっかり陶酔しています。

でも他人からしたらそれは、とてもじゃないけど耐えられないほど臭い、他人のおならにすぎないのです。

3.過大な自信は強い劣等感の裏返し

屁理屈をこねる人たちは、常に上から目線で、自分を人よりエライとみなし、この世の森羅万象のすべてを説明できると思い込んでいるとても厄介な存在です。

となると、一見、非常に強い個性と才能にあふれた、本当の意味での自信家なのかな、という気がしてきますよね。

しかし、これがまた実際とはまったく逆なのですから面白いものです。

彼らはみな強烈なコンプレックスを抱えています。

「学歴がない」「容姿が人並み以下だ」「育ちが悪い」。

劣等感の中身はさまざまですが、彼らは一様に何らかの強いコンプレックスを抱えた存在です。

一番深い根っこのところでは、強烈に自分に自信がないんですね。

その自信のなさを糊塗するために、屁理屈という反論できない武器をふりかざして、自分を少しでも大きく見せようというのが、彼らの本当のねらいということになります。

今の自分に不満があり、ひいては今の社会にも不満があって、現実は理不尽で許しがたく不合理なものだと常々感じています。

できれば世の中のシステムを全部変えて、大げさに言えば革命でも起こして、自分にスポットが当たる世界にならないかなと夢想しています。

でも実際にそんなことは不可能です、屁理屈を言う人たちはだから、無力感に打ちひしがれてもいるわけです。

そこで彼らは考えました。

「この現実はすべてが間違っています。

すべてどこか足りない。

不完全きわまりないガラクタのようなものなのだ」と。

日常のほころびに出会うたび、彼らはその確信を深めます。

「ほらやっぱり、こんなにだめなんじゃないか」というわけです。

嬉々として屁理屈をこねくりまわずことで、自分たちが求める理想の世界を、虚空に指でなぞり書きしているんですね。

そして、それもみんな元はと言えば、彼らが心の奥深くに抱え込んだ劣等感から始まっているのです。

いかがでしたか。

屁理屈ばかり言う人の心理が少しおわかりいただけたのではないでしょう。

劣等感と言いましたが、実はこれも厄介な代物で、あくまで主観的な判断なんですね。

屁理屈ばかり言う人が学歴コンプレックスを持っていて、聞いてみたら彼は有名大学の卒業生だった、なんてことは普通にあります。

人から見たら立派すぎるほどの学歴であっても、本人が納得していないならば、それはコンプレックスを形成してしまう要素になるんですね。

屁理屈ばかり言う人に出会ったら、少し距離を置いてつきあうことをオススメします。

だって自分のはともかくとして、他人のおならを愛することなんてほぼ100%不可能なんですから。