人が怖いと感じてしまう恐怖的心理の原因5個

最終更新日:2016年4月17日

人間は時として、「他人が怖い」と感じてしまうこともあります。

何か特別なことが起きているわけでなくても、そのような感情を持つ人も少なくありません。

ここでは、人間はどのような原因によって「人が怖い」と感じるようになるのか、

どういう経験をした人が人間に対する恐怖心を持つようになるのかについてご紹介しましょう。

1.人から裏切られた経験がある

信頼していた人から裏切られるほど、人の心が大きく傷つくことはないでしょう。

あとから冷静に考えれば、「信頼していた」というのは、自分の勝手な思い込みで、相手は全く信頼するに足りない人物だったわけです。

つまり、自分の「見る目がなかった」ということになるでしょう。

しかし、それは、後から振り返ったときにそう考えることができるのであって、

裏切られたときは、そのショックに茫然自失の状態になるに違いありません。

そういう大きなショックを受けた経験があると、「人は怖いものだ」という認識を持つようになります。

そして、「また裏切られるのではないか」という恐怖心を、しばしば抱いてしまうようになります。

2.親の虐待やいじめの経験がある

さらに深刻な経験によって、人が怖いという心理を持つようになるケースも少なくありません。

それは、親の虐待や、学校などでのいじめの経験です。

小さな子どもにとって、親はこの世で一番信用でき、この世で一番自分を守ってくれる存在なはずです。

その親から攻撃を受け、心身ともに傷つけれらえるような経験を持てば、「人は怖い」と感じるようになるのは当然のことでしょう。

また、学校などでいじめられた経験がある人も、同じように人間恐怖の感情を持つようになります。

実際に、人からひどい仕打ちを受け、誰が考えても恐怖でしかない経験をしているのですから、

それがトラウマになって、「人は怖い」と思うようになるのも、至極当然な人間心理ということができるでしょう。

3.虚栄心が強く、本当の自分を見抜かれることを怖れる

これは、虚栄心が強く、自分を必要以上に飾ったり、自分を大きく見せようとする人にありがちなのですが、

「本当の自分を見抜かれる恐怖」という心理もあります。

虚栄を張って等身大ではない自分を人に見せているという自覚が、そういう人にはあります。

そして、多くの人にはその虚飾が通用しているという自負心もあります。

しかし、中には「鋭い目」を持っている人もいるにちがいありません。

そういう人に対しては、「もしかすると自分の虚飾がばれて、自分の本当の姿を見抜かれてしまっているかもしれない」と考えて、

 その人の「目」に恐怖心を抱くというわけです。

4.劣等感が強い

強い劣等感が、「人が怖い」という心理を生むケースも少なくありません。

劣等感があると、どうしても人が自分よりも上に立っているような認識を持ちます。

周りの人がみんな自分よりも上にいて、自分を見下ろしているという認識を持てば、「人の目が怖い」という感覚を持つのもやむを得ないでしょう。

「小さな自分一人が、多くの大きな他人に囲まれている」という風景が、頭の中にあるのですから。

5.自意識過剰

特に虚栄心は強くなくても、自意識過剰なために「人の目に対する恐怖心」を抱くこともあります。

「世の中の人はみんな自分に注目している」という過剰な自意識が、「その多くの視線に耐えられない」という感情を生むわけです。

この場合、巨大化しているのは他人ではなく、実は自分自身の意識ということになるでしょう。

実は自分が巨大化しているのですが、本人には、人の存在が実態よりケタ違いに大きく感じられてしまい、「怖い」と感じるのです。

今回は「人が怖い」と感じてしまう人の心理に焦点を当てて、その原因を5種類紹介しました。

もし、あなたが今「人が怖い」という心理を持っているようなら、上記に当てはまらないかチェックしてみてください。

恐怖心を軽減、解消するためのきっかけになるかもしれません。