口を隠して人とコミュニケーションをとる人に出会ったことはないでしょうか。
それほどたくさんの人がしているわけではないと思いますが、そういった仕草を日常的に行う人が一定数の方にいることは事実です。
今回はそんな口を隠す人の心理的特徴をご紹介します。
1.日本人のたしなみとして
古き良き日本人として、女性は奥ゆかしくあることが重要視されている時代がありました。
今でもそういった考えや価値観をもっている人は多くいます。
大きな口を開けて喋ることがはしたない、あるいは下品だと考えている方は、口元を隠してお話をされることが多くなります。
そのため、心理的な特徴というよりは、奥ゆかしさの象徴としてそういった動作を行っていると考えてよいでしょう。
2.口臭を気にしている
口元を隠してお喋りをしている人の中には単に自らの口臭を気にしている人がいるものと考えられます。
思春期から大人になると、人は口臭などのエチケットについて気にするようになります。
そのため、口臭などで人に不快な思いをさせないために口を隠しているとも考えられます。
エチケットの1つの習慣として口を隠しているのでしょう。
3.敵意を隠している
古来から、歯は敵意の象徴として考えられていました。
動物、その中でも特に肉食系の動物の姿を思い描いてもらえば一目瞭然です。
敵に対峙している際は、大きく口を開けて歯をみせて威嚇をします。
同様に、人間にとっても歯は敵意の象徴と考えられています。
よく心理テストで人物画を書いてもらうことがありますが、書かれた人物に歯をびっしりと丁寧に書かれた場合は、
敵意が強い人と診断されることがあります。
このように、口元を隠している人の中には、心の奥底にある敵意を無意識的に隠している人がいます。
手で覆い隠すことによって、無意識的に敵意を沈めている、あるいは抑えているとも考えられます。
4.自分を隠そうとしている
自分のことについて相手に知られたくない、隠したいと思う人ほど、口を隠すという特徴をもっています。
口を大きく開けて話すということは、それだけ相手に対して打ち解けているということができるからです。
自分のことが相手に知られてしまうかもしれないという恐怖や不安を持っている人は、口元を覆い隠すことで、その不安や恐怖を抑えようとしているとも考えられます。
自分を隠すために口を隠しているのかもしれませんね。
5.嘘をついている
嘘は口からでていくものです。
そのため、嘘をついている人は自然とその嘘がばれないようにするために、口元を隠すことがあります。
会話の途中で突然、相手が口を隠したときには、咄嗟に相手が嘘をついてしまった可能性があります。
嘘がばれないように、また突然でてしまった嘘に対する反応として口を隠しているとも考えられるでしょう。
手で口を隠すことによって、嘘をついてしまった罪悪感を低減させようとしているとも考えれます。
6.他者と関わることが苦手
対人恐怖症という言葉がありますが、そこまでいかなくとも人と関わることが苦手な人は世の中に一定数います。
そういった人との関わりが苦手な人の特徴として、口を手で隠すといった仕草があげられます。
口を隠して。
話をする人の中には人見知りだったり、人間不信の傾向がある人がいると考えられます。
人が口を隠す理由はたくさんあると思われます。
その中でも代表的なものをこちらにあげてみました。
口は他者とのコミュニケーションのツールとして重要な器官ですから、その口元を隠すということは、
相手との関わりにおいて何らかの不都合があるものと考えていいのではないでしょうか。