何に対してもイライラしてすぐに怒ってしまう人もいれば、どんな状況でも怒らないでいられる人っていますよね。
怒らない人はなぜ怒らないでいられるのでしょうか。
怒るということはとてもエネルギーのいることです。
怒らない人はこの無駄なエネルギーを使わないでいられる点で優れているとも考えられます。
今回は怒らない人の心理的な特徴についてご紹介します。
1.小さいことを気にしない
怒らない人は、些細なことや小さいことを気にしたりはしません。
そのため、常に穏やかでイライラしないといえるでしょう。
小さなことを気にせず、時には大雑把にものごとを捉えることで、怒る状況自体が少なくなっているものと考えられます。
ゆったりと構えて、どんな状況でもそれを受け入れる姿勢をもっている人といえるでしょう。
2.他者に対して期待をしない
ちょっとさみしいように聞こえてしまいますが、人は通常何か相手に対して期待をもっています。
その期待は自分勝手なものであったりすることもあるのですが、相手は○○するはずだというような信念を持っているともいいかえられます。
しかし、期待が裏切られると、人は怒りを感じてしまいます。
どうして○○をしてくれないのだろう、と考えて相手を責めてしまいます。
勝手な期待や信念であったとしても、なかなかその身勝手さに気づけずに相手に怒ってしまうことが多々あります。
そのため、怒らない人は相手に対して余計な期待をしていない分、裏切られて怒るということが生じないといえるでしょう。
3.両親もあまり怒らない人だった
世の中にはさまざまな人がいます。
育児をする上でも、怒らずに諭すといった方法でしつけを行うことが可能です。
このように、両親から怒られて育った経験のない人にとっては、
怒るということが他者とのコミュニケーションの身近な手段や方法になっていないので、頻繁に怒ったりはしません。
人は育てられたようにわが子を育てると言いますから、あまり怒られずに育った人は
わが子に対してもあまり怒らずに育てることができるのだと考えられます。
4.強い信念を持っていない
人は強い信念をもっていると、その信念通りに生きようとします。
その信念が強ければ強いほど、その信念を守り抜くために多くのエネルギーがそそがれます。
そのため、強い信念をもっている人はそれが遮られるときに、怒りを感じやすいといえます。
自分は○○をしたい、というような強い信念を持っていない人は、今の自分の生き方を受け入れており、
あるがままに生きることができていると言えるのではないでしょうか。
そのため、怒るような状況も生じないと考えられます。
5.自分に自信をもっている
自分に自信をもっている人には余裕があります。
他者を助け、気配りをすることができます。
逆に言うと、自信のない人は他者に対しておびえていたり、逆に自分を守るために大きくみせようとして、相手を下に見たりしてしまうことがあります。
そのため、他者に対して優位に立とうと、相手を怒ってしまうことがあります。
自信のある人は今の自分への不満がないので、他者と対等に関わることができます。
相手に対して怒らずに助けたり助言することができます。
そのため、怒る必要がないといえるでしょう。
このように、怒らない人の心理的特徴にはさまざまなものがあると考えられます。
怒るということはそれ自体がよくないことと考えられますが、一概にそうとは言えません。
きちんと自己主張をすることは大事だし、怒ることが必要なシチュエーションは必ずあります。
そのため、怒らない人を手放しで褒めたたえることはできないと考えられますが、常に怒ってイライラしている人よりは、
今をより充実して過ごせているといえるでしょう。
怒る必要のない状況で怒って無駄なエネルギーを使うよりは、楽しく過ごすために自分のエネルギーを使いたいですね。