喉に違和感を感じたときなどに咳ばらいをすることは、誰にでもあります。
しかし、そうではないのにうるさく咳ばらいをする人もいます。
何度も咳払いされるのは耳障りなものですが、
いったいどういう気持ちで咳ばらいをするのか、
ここでは咳払いがうるさい人の心理をご紹介します。
1.周囲に自分の存在をアピールしたい
意図的に咳ばらいをする心理で多いのが、自分の存在を周囲にアピールしたいというものです。
職場などで、周囲から浮いた存在になっていて、人から話しかけてもらえないようなケースでは、
「ここにいる自分に気づいて」という思いで、わざと咳ばらいをすることがあります。
また、存在感が薄い人の場合、自分がここにいるにも関わらず、近くで自分のうわさ話をされることもあるでしょう。
その場合は「自分はここにいて、その話を聞いていますよ」ということを伝えるために、咳ばらいをすることもあります。
また、自分の存在をアピールするだけでなく、相手を威嚇する意味でうるさく咳ばらいをするケースもあります。
このケースも威嚇の意味を込めた自分の存在のアピールということになるでしょう。
つまり、自分の存在を、より強くアピールしたいという心理を持っているわけです。
2.不快感を相手に伝えたい
誰の前でもうるさく咳払いするわけでなく、ある特定の人がそばにいたり、
その人と同席した時にだけ、うるさく咳払いする人もいます。
こういう人の場合は、自己アピールではなく、「不快感を相手に伝えたい」という心理を持っていると考えていいでしょう。
その特定の人に対し、「私はあなたに不快な感情を抱いている。
はっきり言って、あなたのことが嫌いだ」と表明しているわけです。
言葉でそう伝えればケンカになりますので、言葉の代わりに咳ばらいを使っているのです。
咳払いというのは、耳障りな音がしますので、近くでそれを聞く人は不快に感じるものです。
ですから、「咳ばらいをして、相手を不快にさせてやろう」という心理も含まれているケースが少なくありません。
自分の不快感を伝えると同時に、嫌いな相手を不快にさせるわけです。
3.注意喚起したいけど、臆病で口では言えない
例えば、社会ルールを守らない人や、マナー違反をする人が目の前にいたとしましょう。
見過ごせないようなルール違反であれば、「それはだめですよ」と注意喚起することになるでしょう。
ところが、注意喚起したいとは思いながら、小心な性格のために、口で言うことができない人も少なくありません。
その場合、言葉で注意する代わりに、咳払いで相手に気づかせようとします。
つまり、このケースで咳払いする人が抱いている心理は、「あなたは間違っている。
その間違いに気づいてほしい。
だけど、臆病なので口では言えない」ということになるでしょう。
4.神経質でストレスを感じている
これまで紹介してきた3つの心理は。
いずれも対外的なもの、人とのかかわりの中で生じる心理でした。
最後に1つ、人とのかかわりとは関係のない心理から、うるさく咳ばらいをするケースを紹介しましょう。
それは、「神経質で、ストレスを感じている」という心理です。
試験や面接、本番などを前にした時、緊張から咳ばらいをした経験がある人は少なくないでしょう。
喉がおかしいわけではないのに、なんとなく喉のあたりに緊張の塊があるように感じられて、
無意識のうちに咳ばらいをしてしまうわけです。
うるさく咳払いする人の中には、そのようにストレスを感じたとき、
そのストレスから逃れようとして、神経質に咳ばらいを繰り返してしまうケースがあります。
咳ばらいをすることによって、なんとか気持ちを落ち着けようとしているわけです。
うるさく咳払いする人の心理は、対外的ななんらかのアピールであることが多いわけですが、
中には、まったく人とは関係なく、自分の精神状態から咳ばらいを繰り返してしまうケースもあります。
参考になさってください。