いろいろなことが気になってしまい、不安にかられてしまう人がいます。
困ったもので不安は考えなうようにと思えば思うほど大きくなってしまうもので、不安がさらなる不安を呼んでしまいます。
そんな不安にかられる人のご特徴をご紹介します。
1.人の行動や感情を推察してしまう
不安の原因はさまざまですがそれが対人関係の中にある場合には、
人の仕草や表情などから感情を推察してしまうことで不安におちいってしまうこともあります。
しかしそれはあくまで自分の推察に過ぎないため、相手が本当に自分の感じた通りのことを考えているかどうかは分からず、
そのことがより不安をかきたてます。
自分が推察したことを直接相手に確認できれば誤解は解け、
相手に対して正しい理解を得られるため不安は軽減していくものと思われますが、
それができないといつまでも相手に対して不安を抱いたままになってしまいます。
2.先のことを考えてしまう
ついつい先のことを考えてしまうことで不安にかられてしまうこともあります。
未来のことやまだ起こっていないことは誰にも予測できないものなのですが、
失敗などに過度に怯えてしまうと常に先のことが不安になってしまいます。
失敗を恐れるあまり、さまざまなことをあらかじめ想定して動こうとしますが、
そのように考えれば考えるほど不安なシチュエーションが次々と浮かび、頭の中が不安でいっぱいになってしまいます。
中には現実的とはいえない不安も含まれているのですが、不安をそのままにしておくことができず、
冷静な判断ができない場合もあります。
3.常に最悪を想定してしまう
不安は失敗などを恐れることで発生します。
そのような人は常に最悪を考えて行動していることもあります。
最悪を考えていればそれ以上のことは起こらないためどんなことが起こっても対処できるようにも思えますが、
それが極端な場合には不安が強すぎて行動自体ができなくなってしまう恐れもあります。
行動するために最悪を想定しているにもかかわらず、行動できなくなってしまっては不安はさらに増すばかりで本末転倒です。
過度な最悪の想定を改め、自分が考えているほどネガティブな状況にはならないということを経験から知ることが大切です。
4.自尊心が低い
自分に対する評価や自信が乏しい場合にも不安にかられやすくなります。
やる前からあきらめてしまったり、自分にはできるわけないと投げだしてしまうこともあり、
その行動自体がさらに自尊心を低下させる要因になってしまいます。
完璧主義な人や理想が高い人は自分の長所も短所も認めたがらない傾向にあり自尊心が低くなりがちですが、
世の中に完璧な人間などいるはずもないため、自分にも人よりどうしようもなく弱い部分があり、
また見方を変えることで長所と呼べる部分があることを認めるなど、自己に対する理解を深めていくことが大切です。
5.過去のトラウマを引きずっている
過去に嫌な思いをした経験がある場合には再び同じ思いをするのではないかと不安にかられてしまう人もいます。
自分でも気づかぬうちに心に傷ができてしまっていることもあり、無意識のうちに拒絶反応が出てしまうこともあります。
不安の原因が心の傷として残ってしまっている場合にはメンタルケアなど専門の人間に相談することで解決する場合もあります。
ただしカウンセリングを中心とする心理療法は効果が出るまでに、
ある程度の期間が必要となるため根気強く向き合っていくことが大切になります。
いかがでしたか。
不安は誰にでも起こりうる感情ですが、不安にかられやすい人は他人からの評価を気にしすぎていたり、
失敗を恐れすぎている可能性があります。
まず失敗はどんなに有能な人でも起こすものであるということを理解し、
自分の価値観だけで自分を評価せずに、他の価値観を知ることで新しい見方をすることができるようになります。