恩着せがましい人はいたるところにいるものです。
家族、友人、知人、同僚などに「この人恩着せがましいな」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
今回は恩着せがましい人の共通する特徴をご紹介します。
1.行為に対して必ず見返りを求める
恩着せがましい人は、自分が他人にしてあげた行為に対して必ず見返りを求めます。
例えば、「○○してあげたのだから~してくれて当然だろう」とか、
「こんなに○○してあげたのだからお返ししてくれるのが当たり前」のような発言をしたり、口に出さないまでも態度で表したりします。
つまり、誰かに何かをしてあげる場合、完全な「好意」からしてあげるのではなく、将来的な「見返り」を期待して行動するわけです。
ですから、相手が何も返さないことがわかるとしつこく見返りを要求したり、恩義を感じていないことを責めたりします。
日本社会は昔から義理人情の社会であると言われていますが、本来「義理」と「人情」は別々の意味を持っています。
義理とは、恩義に対して恩義で報いること(ギブ&テイク)、
人情とは見返りを求めない好意に基づく人間同士の慈愛(例.困った時はお互い様)を指します。
ほとんどの日本人は義理と人情をバランス良く実行して生活していますが、
恩着せがましい人は義理に固執して生きているという特徴があります。
2.損得勘定が激しい
恩着せがましい人は損得勘定が激しいという傾向があります。
自分が人にしてあげた行為に対してお返しをもらった際、自分の方が得をしたかどうかをまず一番に計算します。
結果、自分が得をしていない、もしくは相手の方が得をしたと判断した途端に怒り出します。
「私はこんなに○○してあげたのに、あなたはこれっぽっちのことしかしてくれない」、
「こんな凄い物をあげたのに、つまらないものを返してきた」、などと言っていつまでも騒いでいる人は恩着せがましい人の特徴を顕著に表しています。
恩着せがましい人に助けを求めると、助けてくれるかわりに過剰な見返りを期待されるケースが目立ちます。
彼らはお返しをもらう際に「自分がしてあげたこと+α」を返してもらって当然と考えているので、同等の見返りでは満足しません。
恩義の貸し借りがまるで銀行のローン返済のようなので、そのうち恩着せがましい人に助力を求める人はいなくなります。
3.自信過剰で自己中心的
恩着せがましい人は、常に人を見下した態度を取ります。
自分は特別優れた人間だと思い込んでいるため、他人に恩着せがましい言動が取れるのです。
彼らは精神的に幼稚な人が多く、自信過剰で自己中心的な考え方をします。
場の空気を読むことも出来ないため、自分の言動によって他人が不快に感じているという雰囲気が察知できず、
人間関係を崩壊させることも少なくありません。
ですから、恩着せがましい人は知らない内に知人を失っていることも多いのです。
4.優位な立場を維持したがる
恩着せがましい人は、周りの人間より優位に立ちたがる傾向があります。
誰かに恩を売ってはその恩を盾に「自分はこんなに素晴らしい人間だ」、「自分はこんなに偉い」と優越感に浸る癖があります。
また、わざと色々な人に恩を売って物事を自分の思い通りに進めようとしたり、恩を返せない人の弱みをついて支配しようとしたりします。
さらに、見返りを回収した後でもしきりに過去の恩についてしつこく語るという特徴があります。
恩着せがましい人とは、ギブ&テイクをモットーに生きている損得勘定の激しい自信家です。
見返りの伴わない好意とは無縁なので、彼らに助力を求める時はそれなりの覚悟が必要です。
誰でも恩着せがましい言動を取る人とはなるべく関わり合いになりたくありません。
上記の特徴に1つでも当てはまる方は、生活態度を改める必要があります。