話をする時や、例えば何かを一緒に見る時に、自分との距離を近くしてくる人は居ませんか?
人によっては不快感を感じたり、また意識をしてしまったりするでしょう。
それは「パーソナルスペース」という言葉が関係しています。
今回は、そのパーソナルスペースという視点から、自分との距離を近く取ってくる人の心理を解説します。
【特徴・方法】
1.パーソナルスペースとは何か
パーソナルスペースとは「自分が誰かに近寄られたくない距離」のことで、対人距離などとも言われます。
誰しも、人の顔が自分の顔の近くにあったり、また不意に誰かに近寄られたりすると、委縮したり、不快に思うことがあるでしょう。
そう感じる距離のことをパーソナルスペースと呼びます。
また、それを感じる距離が近ければ近いほど、相手との関係が良好なものであるといえます。
相手もまたパーソナルスペースを持っていおり、互いの距離が近いということが、それだけ深い信頼関係の表れだからです。
2.男女のパーソナルスペースの差
では、パーソナルスペースの距離ですが、実は男性と女性で大きく違いがあります。
具体的に言えば、男性はパーソナルスペースが広い傾向があり、女性はパーソナルスペースが狭いです。
特に縦方向に顕著に表れ、男性は正面に広く、女性はやや狭いという学術的な結果が出ているのです。
体を中心にして、男性は縦に長い楕円形で、女性はキレイな縁を描く場合が多いとされます。
3.パーソナルスペースの距離
一般的に、相手を不快に思う距離が広ければ広い程、無意識で相手に拒絶感を持っているとされています。
また、狭ければ狭いほど、無意識でその相手を好んでいる傾向があります。
正面から来た人の格好が良かったり、好みの異性だったりすると、近付かれてもあまり気にならないものです。
それは、無意識の内に相手を好み、興味を持っているという現れです。
逆も然りで、例えば正面から来る人が厳つい顔付きをしていたり、好みのタイプで無いと距離を取ろうと考えます。
これは、無意識に相手を嫌っていて、相手に自分のパーソナルスペースに入って欲しくないという、拒絶の現れです。
4.パーソナルスペースを人付き合いに応用する
パーソナルスペースは、人間が持つ無意識下のものであるので、これを応用して相手との距離を適切に保つことが出来ます。
先程も言った通り、パーソナルスペースは男女によって違いますが、共通しているのは「左右に対しては比較的狭い」ということです。
これを応用して、興味があるけど近付けない相手や、自分がパーソナルスペースを広く取っている相手とうまくコミュニケーションを取ることが可能です。
こういった相手と接する時は、側面から話しかけたり、接する癖を付けるのが良いでしょう。
5.パーソナルスペースが近い男性の心理
パーソナルスペースの近さは、そのまま信頼の深さに繋がる…と説明しましたが、その心理的は意味は、男性と女性で若干異なります。
男性の場合、パーソナルスペースが狭い人は「自分への信頼好意」です。
特に男性の場合、パーソナルスペースが縦に長い傾向があるので、正面からの距離が狭ければ狭いほど、自分に好意を持っている…という事になります。
また、相手が異性の場合には「相手に女性としての興味」を持っています。
相手が意中の男性の場合、積極的にアピールしてくるようならば、アタックしてみるのも一つの手です。
但し、相手に妹や姉がいる場合は、女性慣れしている可能性があるので、思い切って距離を詰めて反応を見るのも良いでしょう。
6.パーソナルスペースが近い女性の心理
女性の場合、元々男性よりもパーソナルスペースが近いため、余程苦手な相手でなければ男性よりも近くなる傾向があります。
ある程度の距離で正面に立って、避けられないのであれば、相手からは信頼を得ていると言えるでしょう。
但し「意中の女性である」場合は話が別…元よりパーソナルスペースが近いため、男性が興味を持つ距離であっても女性は異性として見ていないことがあります。
距離感を測り損なうと、男性は意中の相手が、自分に好意があると「勘違い」してしまう恐れがあります。
ですので、さり気無く距離を近付けるなどして、相手の反応をよく見ましょう。
特に社交性のある女性だと、慣れているためパーソナルスペースが近くなりがちです。
また女性は、異性として興味の無い男性がそういった素振りをしてきた場合は、不用意に近付き過ぎないように注意するべきでしょう。
パーソナルスペースは、意識の仕方や使い方によっては、相手との距離を測る良い基準になります。
また、意識的に相手から適切に距離を離すことで、拒絶の意を相手に示すことも出来ます。
これらを上手く活用することによって、人付き合いや恋愛を、今までと違った視点から見ることが出来ます。
適切な距離を保つことが出来れば、相手とより付き合いやすい関係を気付くことが可能です。
是非ともご活用ください。