舌打ちをされて、嬉しい気持ちになる人はなかなかいないのではないでしょうか。
舌打ちは、上あごに舌を当てて「チッ」と音を鳴らす行為です。
意味も、イライラや、いまいましさを表現する仕草となっています。
舌打ちは、基本的には嬉しい時には使われず、何か思い通りに行かないとき、イメージしている事と反対の事が起きた時に舌打ちをしてしまうのが一般的です。
喜怒哀楽で表現するなら「怒り」や「哀しみ」の感情と言えます。
今回は、舌打ちする人の心理について、説明します。
1.怒りの表現
舌打ちが悪い意味だというのは世間に知れ渡っています。
それなのにあえて相手に聞こえるように舌打ちをする。
これは、怒りを表現しています。
自分の思うように事が進まないことで苛立ち、その感情を抑えることが出来ないため、舌打ちという行為に走ってしまいます。
また、見ず知らずに人に気に入らないことがあり、腹を立てて舌打ちする場合も、舌打ちすることで相手に自分が怒っていることを知らしめたいのです。
2.ストレス発散
人は思い通りに行かないとき、不測の事態に至った時に強いストレスを感じます。
そうすると、どんどん苛立ってきます。
その感情を発散するために、舌打ちをしてしまいます。
我慢できないという事は、ある意味子供と同じです。
イライラして気持ちが落ち着かず、どうしょうもなくなって舌打ちしてしまいます。
ため息や貧乏ゆすりと同じように、何かをアクションを起こすことによって心理的ストレスを発散しようとしています。
3.器が小さい
小さなことにすぐ腹を立てたり、我慢しなければならない所で舌打ちしたり、器が小さい人は日常的に舌打ちする場面が増えていきます。
気に入らないことがあったとしても、器が大きい人なら相手を許すことが出来ます。
器が小さい人は心の入れ物が小さいので、すぐに器が満タンになってあふれてしまいます。
相手の小さいミスが許せないず、ちょっとしたことでイライラしてしまいます。
なので、感情の起伏も激しく、怒りやすかったり、異常に悲しんだりします。
その憂さ晴らしをするために、舌打ちをします。
4.相手に自分が強い人間だと思わせたい
舌打ちは怒りの表現です。
相手にわざと聞こえるように舌打ちすることで、自分は相手より強い人間だとアピールすることが出来ます。
舌打ちは相手を不快にさせ、怒らせてしまう行為でもあります。
にもかかわらず相手の前で舌打ちするという事は、俺は度胸がある人間だ、怖いもの知らずだとアピールすることが出来ます。
そういう風な心理を利用して、自分を強い人間だと相手に思わせようとしています。
相手の方も、近くで舌打ちされることで、不安になったり、恐怖を感じてしまいます。
5.癖
相手に聞こえるように舌打ちする場合は、怒りを表していることが多いですが、誰もいないときにする舌打ちは、癖になって普段から舌打ちをしている人です。
こちらは心理的な理由はあまりないですが、ひとりでいるときでも、気に入らないことがあったり、失敗したりすると舌を鳴らすこともあります。
また、癖になって無意識に舌打ちをしてしまう人は、誰か他の人と一緒にいるときも無意識に舌打ちしてしまうことがあります。
そうすると、大抵の場合、相手は不快な思いや、不安な感情を抱いてしまうので、きちんと舌打ちする癖を直すようにしましょう。
6.自分の意見を言えない
舌打ちする人は普段からストレスや不満をため込んでいます。
自分の意見をきちんと言えるなら、そもそも怒った時には舌打ちせず、自分の意見を言います。
自分の意見を相手に上手く伝えることが出来ず、もどかしくなって舌打ちします。
気に入らないことがあっても、全部抱え込み、言えないという事は、ある意味、意気地がない小心者だと言えます。
7.不満がたまっている
プライベートや仕事で上手くいかないと、不満がたまっていき、気持ちがどんどん不安定になっていきます。
そうすると、心に余裕がなくなってしまい、ちょっとしたことが気になってしまい、目をつぶることが出来なくなってしまいます。
そうすると、憂さ晴らしするために舌打ちする機会が必然的に増えていきます。
ストレスを常にため込んでいる状態なので、何とかして発散しようとします。
8.抱え込んでしまう人
悩みやトラブルを自分だけで解決しようとすると、心理的にも余裕がなくなってしまって、八方ふさがりの状態になってしまいます。
誰かに相談したり、助けてもらおうとしないので、自分自身で解決をしなければなりません。
そうすると頭の中がいっぱいいっぱいになってしまい、思い通りに行かないため、舌打ちをしてしまうようになります。
舌打ちを聞いた人は、ほとんどの人が不快な思いをしてしまいます。
たとえどんな理由があったとしても、相手の前で舌打ちするのは、マナー違反です。
また、普段からストレスをため込んでいる人は、気に入らないことがあると舌打ちしたいという衝動に駆られてしまいます。
まずは自分をいたわることです。
そうすれば、相手をいたわる気持ちを理解することが出来ます。