選民意識が強いとは、自分自身の事を特別な存在だと思いこみ、他人を卑しい存在として見下したり、排除したりしようとする考え方の事を言います。
選民意識が強い人は特に縦の線、いわゆる上下関係をとても強く意識しています。
横の線の調和に関しては、特に意識していない事が多いのです。
そして、相手を下に見ていますが、これといった根拠がなく、自分自身の凝り固まった思考、解釈で物事をすべて判断してしまう傾向があります。
今回は、選民意識が強い人の特徴を紹介します。
1.エリートな人
エリートとは、本来は社会の中で優秀とされ、指導的な役割を持っている人や集団の事を言います。
しかし、選民意識が強い人のエリートは違うのです。
選民意識が強い人のは、高い社会的な地位に築くことで、自分の事を特別な存在だと思うようになります、そうすると、自分より下の人間は支配される側の人間だと考えるようになります。
社会的地位の低い人を無能な存在だと見下すようになります。
また、生まれた時からエリートの人も存在しています。
血統、家柄です。
そういう人たちは、努力してエリートになった人よりも自分の事を特別な存在だと思う節があります。
2.学歴が高い
基本的にはエリートな人と同じ考え方です。
学歴が高いということは、その人を図る能力と言えます。
激しい競争の末、難関大学に入学する。
そうすると、自分は選ばれた存在だと、エリート思考を持つようになっていきます。
しかし、社会に出たら学歴だけでは生き残ることが出来ません。
社会や会社にどれだけ貢献出来たかが大事になってくるのです。
それを積み重ねることによってプライドが育っていきます。
選民意識が強い人は、仕事が出来ない事が多く、ただ学歴を武器に御託を振り回しているだけ、という状体になりがちです。
3.挫折を知らない
選民意識が強い人は、挫折を味わったことがない事が多いのです。
というのも、彼らはとても打たれ弱い性格で、一度挫折を味わってしまうと、今まで自分たちが考えていた事が間違っていたと気づき、立ち上がれなくなってしまいます。
挫折をしていないから、失敗から学んだこともなく、すべて自分の価値観で判断してしまうようになります。
挫折を知らないという事は、他人の痛みを知ることがなく、思いやりの心が貧しいのです。
選民意識が強い人は、一度挫折してしまうと、今まで築き上げたものをすべて失ってしまう可能性があります。
もう一つのパターンとしては、挫折を味わう事で今までの自分に反省し、考え方を改める人もいます。
4.点数や順位をつける
選民意識が強い人は、高学歴であることが多いので、他人を見下したり、順位や点数を付けたりします。
仕事に関しても、大企業に働いている人を偉いと思っています。
なので順位や点数も高めで、逆に単純作業や力仕事を主にしている人に対しては「誰でも出来る仕事をしている」という考え方をしてしまいます。
世の中はエリートの人たちだけで成り立っているわけではありません。
どんな職業だろうと、世のため人のために働き、便利で住みやすい世界になっているのです。
選民意識が強い人は、そういう考え方が出来ない人たちです。
5.他人に興味なし
選民意識が強い人は、他人に興味がなく、自意識がとても強いのです。
自分がどう思われているかしか興味がなく、他人がどう考えようか、何がしたいかはお構いなしです。
また、他人が自分に興味がないと、不機嫌になることがあります。
自分が中心にならないと気がすまないので、無視やシカトなど、相手にされないととても気分が悪くなってしまいます。
他人が注目されることが許せず、自分自身は称賛されるべきだと自惚れています。
6.使命感を持っている
自分の事を特別な存在だと思っているので、自分はこの問題を解決するために生まれてきた、または、この問題を解決できるのは自分しかいないといった使命感を持っています。
挫折を知らないので、頭の中では何でも出来るような気持ちになっています。
ボランティア活動などにのめり込みすぎた人にも見られる傾向で、自分は世界を平和にするために、存在していると考えています。
周りは全くついていけず、温度差がかなりある状態になります。
7.周りがすごいと自分もすごいと思ってしまう
例えば、生まれた時から、血統や家柄がエリートの人は、自分の事を凄いと思っています。
しかし、実際にすごいのは親です。
親が努力して得た名声です。
自分の手柄ではありません。
この考え方は、会社でも同じです。
大企業に勤めているだけで自分を偉く感じるし、社長と仲良くしていても、自分まで偉くなったと勘違いしています。
その姿はまるで虎の威を借りる狐です。
選民意識が強い人と付き合うのはとても大変だと言う事がわかっていただけたでしょう。
独りよがりで、勘違いをしており、他人に迷惑をかけてしまう性格です。
そして縦の線の上下関係ばかり大事にして、横の線の協調性や調和性をおろそかにしている傾向があります。
なので一緒に付き合っていくのはとても大変で、ストレスが溜まります。
彼らは自分たちのことしか考えてないので、他人に興味がありません。
彼らが挫折を味わって、プライドやキャリアが剥がれ落ちるまでは、適度な距離をとるようにすると良いでしょう。