サディストの特徴。他者が苦悩する姿に興奮する人は要注意

最終更新日:2021年9月12日

サディストとは、人が痛がったり苦しんだりする表情に興奮する人を指します。

彼らは相手が服従することに無上の喜びを覚え、要求をエスカレートさせる傾向があります。

この記事ではサディストの特徴を紹介し、彼らとどう付き合えばよいか解説します。

1.激発型サディスト

心理学者のセオドアミロンによれば、サディストは4つのタイプに分類されます。

先ず挙げられるのは「激発型サディスト」で、突発的な暴力性があるのが特徴です。

また、彼らは屈辱感を覚えると自らをコントロールできなくなり、暴力による復讐を企てます。

激発型サディストは癇癪の症状と類似しており、いつカッとなるのかは分かりません。

興奮状態では攻撃対象を選ばずに攻撃してきます。

それ故、このようなサディストには極力関わらないことが賢明となります。

但し、関わらざるを得ない場合は、彼らのプライドを刺激するような言動を控えるのが良いと言えます。

激発型サディストはプライドが高いので、一匹狼タイプが多いのも特徴です。

通常のコミュニケーションは取れますが、総じて付き合いは良くありません。

元々、自分が干渉されるのを好まないので、他人の話に首を突っ込むことをしないものです。

一方、激発型サディストは、特別な相手に対しては異常な執着を見せます。

2.暴君型サディスト

「暴君型サディスト」は、サディストの中でも残酷性が強いのが特徴です。

彼らは残忍な行動を取ることに抵抗がなく、他人が苦悩する表情に快感を覚えます。

被支配者を委縮させて服従させることが、暴君型サディストの何よりの喜びです。

興奮状態は激発型と似ていますが、暴君型は整然とした行動を取るのが特徴です。

彼らはフラストレーション解放のためではなく、本人たちの悦楽のために暴力を振るいます。

その他の特徴として、暴君型サディストは反撃されないために攻撃対象を慎重に選びます。

彼らの内面には不安感と自尊心が混在しており、ある意味攻撃に弱い面があります。

自分の弱さを隠すために、自分より弱い相手を攻撃するわけです。

一方、暴君型は相手が強いか弱いか的確に見抜ける洞察力があります。

彼らは相手の体調なども、良いか悪いか素早く判断できたりするものです。

それは捕食者が獲物を物色するのに似ていると言えます。

但し、その能力を有効活用すれば、物事を深く鋭く見抜く力ともなります。

3.強要型サディスト

「強要型サディスト」は警察官や会社の役員、裁判官など権威的職務に見られるサディストのタイプです。

彼らは、自分たちが正義や公益のために行動していると信じているのが特徴です。

強要型サディストは何よりもルールというものを重んじており、それを破る者に厳罰を与えます。

彼らは「公正な理由」をかかげつつ、他者を自由に支配する権利を主張します。

確かに行動そのものは公正ですが、内面では邪悪な支配欲がうずまいているものです。

強要型サディストの権限が拡大するほど、彼らのエゴは増長されていきます。

彼らはそこから大いなる快楽と満足感を得ており、自分たちの異常性に気づかなくなります。

それ故、権力というものは暴走しやすくなっており、社会的にはそれを予防する仕組みが必要です。

強要型サディストは、プライベートにおいても他者を支配しようとする傾向があります。

彼らは仕事では完璧主義者な面があり、同僚や部下にも完璧を求めます。

強要型の同僚や上司と上手に付き合うには、表面だけでも従うフリをしておくのが良いと言えます。

変に彼らにたてつくと、執拗な仕返しを受ける恐れがあるからです。

4.惰弱型サディスト

「情弱型サディスト」は他のタイプと異なり、根が臆病なのが特徴です。

彼らは被害妄想が強く、周囲の人間が全て敵に見える傾向があります。

その為、防衛本能から攻撃的になり、ちょっとしたきっかけで他者に暴力を振るったりします。

それは、彼らが自分の弱さを隠すためでもあります。

一方、惰弱型サディストは常に何かに怯えており、パニックになるケースも少なくありません。

彼らは自分を曝け出すのが苦手なので、恋愛などでも本心とは真逆の行動を取りがちです。

情弱型の相手と上手に付き合うには、大きな包容力で受け止めることが大事です。

彼らは自分の弱さを知っているので、本来なら人にも優しくなれるはずです。

それが何らかのトラウマにより阻害され、サディスティックな行動に走らせていると言えます。

信頼できる相手だと分かれば、彼らも心を開いてくれます。

但し、情弱型サディストの攻撃対象となった場合は、速やかに関係を断つのが賢明だと言えます。

まとめ

サディストは4つのタイプに分類されますが、実際には各タイプが混在しているものです。

いずれのタイプにも共通するのは、他者が苦悩する姿に興奮することです。

「他人の不幸は蜜の味」という諺があるように、他者が苦しむ姿を見ることにはダークな快感が潜んでいます。

サディストというのは、その傾向が特に強く現れたパーソナリティだと言えます。