手に負えない人や素行の悪い人のことを、ならず者と言いますが、
なぜそのような周りに迷惑を掛ける行いをするのかと理解できない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、そのような「ならず者の特徴」についてご紹介します。
1.家庭環境が悪かった
人の性格というのはもともと生まれ持った性格も多少はあるのでしょうが、
なにより育った環境によって大きく違いが出ると言われていますよね。
そのため、幼いころから育ってきた家庭環境が悪かった人は、どうしても手に負えないような悪さをしがちです。
両親からの愛情不足であったり、虐待を受けたなど、親から十分に愛情を受けて育つことが出来なかった人は、
親をはじめとする周りの大人へも反発心を抱くことが多く、思春期を迎えたころになるとグレるようになります。
また近年では、離婚する夫婦も増え、片親に育てられ寂しい思いをしながら育つ子供も少なくありませんよね。
そればかりか、親がすぐに新しい恋人や配偶者と一緒に住むようになり、子供が振り回されるといった家庭もあります。
そのような家庭環境では、せっかくの自宅でも子供がのびのび生活できわけもなく、
やがて自宅へ帰らなくなり、夜な夜な友達の家や街に繰り出し不良グループと親しくなるといったケースも珍しくありません。
そのような仲間と一緒にいることで、さまざまな悪い誘いが増え、犯罪に手を染めてしまうこともあるでしょう。
2.悪さをすることがカッコいいと思っている
人から褒められるような良い行いをカッコいいと思えれば良いのでしょうが、
なぜか悪さをすることのほうがカッコいいと思う人もいます。
特に、思春期ごろの少年少女や、男性であれば大人になってからも悪いことはカッコいいと思っている人も少なくありません。
そのため、何か気に入らないことがあると、教師や親に反発したり、
大人であっても店員に荒い口調で文句をつけるなどわざと素行の悪さを見せつけるのです。
このようなタイプは「真面目な優等生なんてカッコ悪い」と思っていたり、
「少し悪さを見せるほうがモテる」などと感じていることもあり、好きな女性や彼女の前で、
カッコいいところを見せたいがために、普段以上に悪い自分を演じることもあります。
また、このようなタイプは、周りに影響されやすい傾向があり、
地元の友達や先輩が悪い道に走ったりすると、
自分もそれに憧れて一緒に悪いことをするといった流行りにのるような感覚で悪さをしてしまいます。
3.心に大きい傷がある
人は誰しもそれなりに困難を乗り越え生きているものですが、その中でも特に大きな傷を負った経験がある人は、
人や世の中に反発心を持つことが多く、その気持ちが恨みへと変わっている人も少なくありません。
例えば、学生時代にクラスメイトからいじめにあい、
そのいじめが原因で人付き合いが怖くなり自宅に引きこもりがちになって、
精神的に病んで家族の前で暴れたり暴言を吐くなど手に負えない状態になることもあります。
また、恋愛で好きな相手に騙されたり裏切られるなどの屈辱を受けた人が、
相手を恨みストーカー行為をするといったケースもあるでしょう。
好きな相手から屈辱を受けるということは、他の人からされるよりもショックが大きく、
その相手への想いが強ければ強いほど、裏切られたときの衝撃が恨みへと変わりやすいのでしょう。
このように、素行が悪い人には何かしら心に闇を抱えていたり、やんちゃな部分があります。
悪さの程度によっては、人を犯罪に巻き込んだりトラウマになるような被害を与えることも考えられるため、
どのような理由があるにせよ許されるものではありません。
時には法の裁きを受ける必要もあるでしょう。
しかし、できることならそのような、ならず者が存在することのないよう、
平和な世の中になることを祈りたいものですね。