顔をしかめる人の心理とは。なぜしかめた顔をするのか

最終更新日:2017年7月28日

何か不快なことがあって顔をゆがめることを「顔をしかめる」と表現します。

近くにいる人が顔をしかめているのを見ると、

「どうしてあんな表情をしているのだろう」と不思議に感じることもあるでしょう。

ここでは、顔をしかめる人の心理や特徴を紹介します。

1.自分にとって悪い事態が起こった

例えば、会社で、デスクでパソコンを操作していた同僚が、急に顔をしかめたとしましょう。

その場合、「突然パソコンが作動しなくなってしまった」というような事態が起こったことが想像されます。

つまり、人間は自分にとって良くない事態が起こると、思わず顔をしかめてしまうことがよくあります。

パソコン以外でも、家電が壊れたとか、車がエンストしたとかいうハプニングが原因で顔をしかめることもあるでしょう。

そうしたハプニングだけではありません。

会社に持ってくるべき大切な資料を家に忘れてきたことに気づいた時なども、

「しまった」と思うと同時に顔をしかめることがあります。

スマホでゲームをやっていて、ミスをした時などにも、人はそういう表情になるものです。

出先で突然のゲリラ豪雨に遭遇し、ずぶぬれになるようなことが起きれば、だれしも顔をしかめずにはいられないでしょう。

すべて、自分にとって良くないことが起こったために、顔をしかめてしまいます。

2.嫌悪感や怒りの感情を抱いている

顔をしかめる人には、「人やできごとに対して嫌悪感を抱いている」という特徴もあります。

人と話していて、こちらが何か発言した時、相手が顔をしかめたとしましょう。

そういうことはよくあるものですが、

その際、相手はこちらの発言に嫌悪感を抱いている可能性が高いと考えていいでしょう。

こちらには悪気はなくても、不用意な発言で人を傷つけたり、怒らせたりすることも時にはあります。

会話中、相手が顔をしかめたら、そうした不用意な発言をしてしまったのかもしれません。

また、テレビニュースなどでひどい犯罪の報道を見ると、

そのニュースに怒りを感じ、顔をしかめるということもあります。

「許せない」という感情が、顔をしかめるという表情を生むということになるでしょう。

3.相手に拒否の気持ちをアピールしている

人に何か頼みごとをしたとしましょう。

相手が「うーん」と言いながら、顔をしかめたなら、それは拒否のアピールと考えていいでしょう。

人から頼みごとをされると断れないというタイプの人が、よくこういう反応をすることがあります。

心の中でもは、「引き受けたくない」と思っていても、

言葉ではっきり「NO」と断ることができない場合に、

人は顔をしかめることで「困っている気持ち」を相手に伝えようとします。

4.自分に対してイライラしている

例えば、何かの作業をしている時に、思わず顔をしかめるということもあります。

その場合、「作業がうまくいかず、自分に対してイライラしている」という可能性があると考えていいでしょう。

自分のやっている仕事や勉強がうまくいかない時や、思うようにはかどらない時など、

自分に対する嫌悪感から、思わず顔をしかめることがあります。

これは、料理などの家事をやっている時にも起こることですが、

ようするに自分に対して怒りを感じているというのが、

顔をしかめる人の特徴の一つと言うことになるでしょう。

5.肉体的な痛みを感じている

多くの人が日常的にもっとも多く顔をしかめることになるのが、肉体的な痛みを感じた時でしょう。

例えば、足をテーブルのかどにぶつけたり、ドアに指がはさまった時など、だれしも思わず顔をしかめるものです。

あるいは、突然、腹痛が起これば、やはり顔をしかめずにはいられないでしょう。

そうした経験がまったくないという人はいないはずです。

つまり、顔をしかめる人の最大の特徴は、体の痛みを感じているということになります。

顔をしかめる人の特徴を5種類紹介してきました。

たいていの場合、顔をしかめる人は上記の5つのどれかに当てはまると考えていいでしょう。

近くの人が顔をしかめていたら、どれに当てはまるかチェックしてみてください。