人のせいにする人の心理的特徴。自分が正しいと思っている!

最終更新日:2017年10月22日

「人のせいにする人」と聞いて、なぜかドキッとした人は意外と多いのではないでしょうか。

彼らの中には無意識的に働く心理的特徴というものが存在します。

今日はそれらを考察していきましょう。

1.自分の欠点や非をつかれるのを極端に怖がる

なんでもすぐに人のせいにしてしまう人は、常に他人から自分の欠点や非をつかれることに怯えています。

本人は強がっているように見えますが、内心では常に防備体制が万全と言えるでしょう。

自分がしたことにおいて内心では申し訳なさや非を感じていたとしても、本人のプライドが邪魔をするため、最終的にはいつも人のせいにして処理する、という特徴があります。

つまり、人のせいにする人は、どんな状況であっても優先順位のトップにあるのは”自分を守り抜く”ことです。

この背景には、必ず彼らの恐怖心が隠れているはずです。

2.自分が100%正解と信じ込んでいる

人間が犯すミスのひとつに「他人と自分を重ね合わせたときに、他人がいつも自分と同じ感覚をもっている」と思い込むことがあります。

人はそれぞれ異なる環境で育つがゆえに、価値観は誰一人として100%一致することはまずないと考えるのが妥当でしょう。

しかし、人のせいにする人というのは、この感覚が若干鈍っている傾向がみられます。

何か他人と対立があったときに、常に自分の主張や考え方が正しいと思い込んでしまいます。

ですから、そもそも人の意見を取り入れて聴く、という謙虚な姿勢は根本的に皆無です。

自分だけが正しく、相手はおかしいという結論に導いてしまう癖が定着しているため、対立するとすぐに人のせいにしてしまいます。

別の言い方をすると、自意識過剰な頑固人間とさえ言えますね。

3.自己肯定感を上げるのに必死

生きていく上で、自己肯定感をもつことは大切です。

しかし、何かあるごとに人のせいにする人は、どちらかというと自己肯定感が全体的に低い傾向がみられます。

寛容な人はどちらかというと自己肯定感も比例して高いため、人のせいにする前に我が身を振り返り自省する、という習性を常にもっています。

しかし、自己肯定感が低い人の場合、我が身のことに必死になり過ぎているため、心のゆとりを兼ね備えていません。

よって、その部分を補うためには、どうしても人のせいにして自分に優越感をもたせ自己肯定感を上げる、というステップを取らざるを得ないのです。

これは無意識のうちに起こっている現象です。

よって、精神的余裕がない限り、人のせいにするという癖を取り去ることは相当難しいことになります。

4.本当は人一倍弱くもろい

一見、人のせいにする人を目前にすると、私たちは嫌悪感を抱いてしまうのではないでしょうか。

少なくともあまりよい印象は受けませんよね。

しかし、掘り下げて彼らの特徴を見ていくと、じつは彼らは誰よりも内面が弱くもろいという特徴をもっていることに気付くことでしょう。

自分の内面を隠すために、いったん作り出した自分像というものをそう簡単には変えることはできません。

常に他人を悪者扱いすることで、自分の弱い部分を隠そうとしています。

こんなことを繰り返しても何の得にもならないと頭で理解していたとしても、自分の弱さを見抜かれると自分が崩れ落ちることを知っているため、常に人のせいにしてしまう傾向があるのでしょう。

いかがでしたか。

「人のせいにする人」の心理的特徴は意外と複雑ですね。

強がっているかと思いきや、じつはとても精神的に弱い人間であったりと、一朝一夕でこのタイプの人が変われると思うのは諦めたほうがよさそうですね。

しかし、どのような特徴があるかを理解するだけでも、人のせいにする人との付き合い方のヒントが得られるのでないでしょうか。

参考にしてみてくださいね。