引きこもりの人のことをヒッキーと言いますが、現代では社会問題になるほど引きこもりの数が増え深刻化していますよね。
それでは、引きこもりとは具体的にどのような人のことを言うのでしょうか。
今回はそのようなヒッキーの特徴についてご紹介します。
1.対人恐怖である
ヒッキーの多くは、何かしらがキッカケで人が怖くなり、そこから外に出ることを避け引きこもりになってしまう人が多くなります。
例えば、学校や職場でいじめにあい、次第に休みがちになったり退学や退職を選択する人も少なくありませんが、
そのような場合、そこから抜け出せず引きこもりになってしまいます。
すぐに新しい道を切り開ければいいのでしょうが、いじめを経験している人は気持ちの中では外へ出なければならないと思っていても、
「またいじめにあうかもしれない…」といった不安が付きまとい社会へ出るのが怖くなってしまいます。
そればかりか、不登校だったり無職になることで近所から白い目で見られることも多く、さらに自宅から外に出られなくなってしまいます。
また、対人恐怖の人の中には、自分の容姿に自信がなく、「周りの人から変に見られているのではないか…」という不安から、
外に出られなくなるケースもあります。
このような場合の多くは、実際に周りの人に容姿をからかわれたり笑われたなど、
傷つくような出来事を体験している人がほとんどのようです。
そのことがトラウマとなり、道ですれ違う人にも「笑われるんじゃないか…」などと不安になり、
周りの目が怖くて引きこもりになってしまう人も珍しくありません。
2.ネットにハマっている
ヒッキーと言えば一日中パソコンやスマホの前でネットをしているイメージが強いのではないでしょうか。
引きこもりの人はほとんど外出することがないため、何をするにしてもネットを利用することが多いでしょう。
例えば、一日中ネットでゲームをしていたり、買い物もすべてネットで行うなど、やりたいことはすべてネットで済ませてしまいます。
このように一日中ネットが出来る環境にあるため、中にはゲームの達人と呼ばれるほど難しいゲームをクリアしていたり、
匿名の掲示板に入り浸り常に投稿しているといった人も少なくありません。
3.家族関係に問題がある
ヒッキーは、家庭内に問題がある人も少なくありません。
引きこもりに対して、「学校や仕事に行かなくても家に置いてくれる親がいて羨ましい」とか、
「親が金持ちだから働かずに済んでいる」といった印象を持つ人も多いようですが、実際には深刻な事情があります。
一見、子供に甘い親とみられがちですが、実際は親子のコミュニケーションがうまくとれていないことが多く、
子供の問題に真剣に向き合っていない場合も少なくません。
確かに子供に厳しくすることができず、ついお金や食事を与えてしまう親は甘いと言われても仕方がないかもしれません。
しかし逆を考えれば、本当に子供のことを思うのであれば、子供が社会に出られるように対策を練るべきですよね。
親も、我が子が引きこもりになり悩んではいるのでしょうが、その解決策を考えることなく月日が流れ、
長年にわたって引きこもりが続いている人もいるでしょう。
それから、引きこもりになることで親や兄弟たちから、きつい言葉を浴びせられたり冷たい態度をとられるなど、
家族関係もギクシャクしている家庭も少なくありません。
いかがでしたか。
このように、ヒッキーは深刻な問題を抱えていることが多く、自分一人では社会に出ることが難しい状態であることが珍しくありません。
引きこもりであることを責めたりバカにする人もいますが、一番深刻に悩んでいるのはヒッキー本人です。
そのように周りに責め立てられることによってさらに引きこもりが悪化してしまう場合もあるでしょう。
だからといってこのまま引きこもりが続いて良いわけがありませんよね。
まずは、家族がカウンセリングへ連れて行ったり、身近な人が少しでも外へ連れ出すなど、
少しずつでも人と接する機会を作ってあげるのも必要なのではないでしょうか。