皆さんの身の回りの友人関係や職場でも、何かと理屈をこねくり回して話をややこしくする理屈っぽい人が何人か思い浮かぶのではないでしょうか。
理屈っぽい人は頭が良さそうに見えますが、身近に付き合うぶんには色々とめんどくさいと思われがちなのも事実です。
ここではそんな理屈っぽい人の特徴を紹介します。
1.研究発表や論文に親しんでいた
理屈っぽい人の筆頭は、大学や研究施設で日々論文を書いたり研究発表をするような環境に長く置いていた人です。
そういったタイプの人は悪気があって理屈っぽいわけではなく、理屈っぽい話し方が体に染み付いているだけです。
研究の場では根拠のない発言や、イメージだけで裏付けのない発言は相手にされません。
どんな簡単なことでも根拠、過程、考察、結論をまとめて論理的に発言する習慣が体に身に付いています。
それが周囲の一般的な人にとっては理屈っぽく聞こえてしまうのが現実です。
2.頭が良いと思われたい
理屈っぽい人の中には、自分の学力にコンプレックスを持っていて他の人に頭がいいと思われたいためにわざと理屈っぽい発言をしている人もいます。
そのような人はハッタリなので話している理屈の内容に矛盾や思い込みが含まれていたりと、他の人が耳を傾けるに値する内容がほとんどありません。
しかし自分が他の人には分からない知識を使って難しいことをいろいろ考えているぞと言うアピールとともに、難しいことを捲くし立てて相手を煙に巻こうという魂胆もあります。
いずれにしてもそういったハッタリは他の人にする見抜かれるのであまり意味がありません。
3.考えた結果を簡潔にまとめるのが苦手
理屈っぽい人は頭がいいとは限りません。
本当に頭がいい人は聞き手に合わせて難しい内容を簡単にまとめたり、結論だけをシンプルに説明する能力があります。
しかし理屈っぽいけれど頭がそれほどよくない人はその能力がないので、自分の頭の中で考えた思考過程を一から十まで全部相手に話して、最終的な判断を相手に委ねようという気持ちがあります。
このようなタイプの理屈っぽい人の発言は、後から持った頭のいい人によって「要するにそれは〇〇〇ということだよね」と、一言でまとめられてしまうことが多いです。
4.慎重な性格なので理屈で後押ししたい
理屈っぽい人の中には石橋を叩いて渡る慎重な性格の人もいます。
他の一般的な人だと、今までこれでうまくいっていたから、ベテランの〇〇さんが言うから間違いないという感覚的なわけで行動決定をすることも多く、よほど失敗の許されないことがない仕事でない限りそれでなんとかなるものです。
しかし慎重な性格の人は、経験、慣れ、勘などといった曖昧な裏付けで行動決定をするのが不安です。
そのため一つ一つの行動に対していちいち理屈をつけて複雑にして、理屈で行動を正当化します。
5.気が進まないことに後付で理屈をつけている
理屈っぽい人はポジティブな行動や自分から発言することに理屈っぽいだけでなく、やりたくない理由、失敗する理由についても理論武装する傾向があります。
つまり、蓋を開けてみれば個人的にめんどくさくてやりたくない、自分がうっかりしていて失敗したというだけのことなのですが、わざわざ理屈っぽく「この仕事は成功したとしても得るものは少ないが失敗した時のリスクがこれだけ大きく、しかも確率的に…」と話をややこしくして聞いている顔もなんとなくもっともらしいことを言っているように聞こえるので従ってしまうのを狙っています。
いかがでしたか。
理屈っぽい人が理屈を語る理由は性格的なものもありますが、それよりも何らかの意図があって理屈っぽさでそれをごまかしているパターンが多いです。
本当に頭のいい人は物事を簡潔に相手に伝える能力があります。
自分が理屈っぽいなぁと感じる人は自分の頭の中で考えたことを他の人に簡潔に伝えるためのトレーニングをしましょう。