「口うるさい人」というのはどこにでもいるものです。
ですから「身近に口うるさい人がいて困っている」という方も少なくないでしょう。
「どうしてあんなに口うるさくするのかわからない」という方のために、
口うるさい人にはどんな心理的特徴があるのか、代表的なものをご紹介します。
1.自分の考えに自信がある
口うるさい人に共通する心理的特徴の一つは「自信がある」ということです。
自分の考えに自信があるからこそ、口うるさく指図をするわけです。
身近にいる口うるさい人のものの言い方を思い出してください。
断定的に、決めつけたものの言い方をしているにちがいありません。
「こうだと思うよ」「こうしたほうがいいんじゃない?」と言うのではなく、
「こうだ」「こうしなさい」と決めつけた言い方をするのが、口うるさい人の表現の特徴でしょう。
そうした表現の元にあるのが、「自信」です。
自分の考えや意見、さらには価値観やライフスタイルなど、すべてについて自信があるからこそ、
そうした断定的な表現をするわけです。
2.神経質で細かいところが気になる
「細かいことに口出ししてくる」というのも、口うるさい人の共通点でしょう。
「なんでそんな細かいことにいちいち口出ししてくるのかわからない」と感じる人もいるに違いありません。
それは、神経質で細かいことが気になるからです。
ふつうの人なら気にならないようなこと、そもそも気づかないような細かいことに気がつく上に、
神経質な性格なために、それが気になって仕方ありません。
そのため、口出ししないではいられないのです。
例えば、口うるさい人は、相手の身なりや身だしなみ、言葉づかい、態度や表情にまで、口を出してダメ出ししてきます。
それは、「ちょっとした言葉づかいのまちがい」や「小さなクセ」までが、気になるからです。
よく言えば「観察力がある」ということになりますが、人のことをそれだけ気にしてしまうのが、
口うるさい人の心理的特徴ということになるでしょう。
3.性格が真面目で融通がきかない
真面目な性格で、「こうでなければならない」と決め込んでしまうというのも、口うるさい人の特徴です。
例えば、部屋の掃除をする場合、人にはそれぞれやり方があります。
最終的に部屋がキレイになればいいわけなのですが、口うるさい人はそのやり方にひどくこだわります。
そのため、掃除の手順について「こういうやり方をすべき」と決めつけてしまいます。
人のやり方を見て「なるほど、そういうやり方もあるのか」と評価することはありません。
融通がきかない性格なために、「これ以外のやり方はNG」と決めつけてしまうわけです。
4.相手のことが心配でならない
「口うるさい人」と聞いて、「母親」を連想した人も少なくないでしょう。
多くのお母さんは、わが子に対して、つい口うるさくなってしまうものです。
そこには「子供のことが心配」という心理が働いています。
「ケガをしないか。
病気にかからないか。
人と仲良くやっていけてるか。
常識的なふるまいができてるか。
マナーは守れているか」などなど、子供のことを心配するため、つい子供に対して口うるさくなってしまうわけです。
こういう心理から口うるさくなる人は、母親だけではありません。
メンバーに対して口うるさいチームリーダー、彼氏に対して口うるさい彼女、
親友に口うるさくする人なども、相手のことを心配しているケースが少なくないのです。
5.支配欲が強い
口うるさい人には、支配欲が強いという心理的特徴もあります。
相手を自分の考えに従わせようとするのは、「相手を自分の思うとおりにコントロールしたい」という心理が働いているからです。
相手が自分の言った通りにしないと機嫌を害し、相手に対して攻撃的になる場合は、
支配欲が特に強いと考えていいでしょう。
そこには、相手を自分の思い通りにすることで満足感を得たいという、
極めて自己中心的な心理が働ているのです。
口うるさい人の心理的特徴を5種類取り上げて、説明してきました。
その心理を知ることで、口うるさい人に対する見方、接し方が変わってくるかもしれません。
上手に付き合う上での、参考になさってください。