ひきこもりの人に共通する特徴とは

最終更新日:2017年7月27日

近年、ひきこもりやニートの増加が社会問題の一つになっています。

あなたの身の回りにいわゆるひきこもりと呼ばれる人はいますか。

助けになりたいとは思いつつも、どのようなアプローチをすればいいかわからない、という人も多いのではないでしょうか。

では、ひきこもりとはどのような特徴を持っているのでしょうか。

その特徴をご紹介します。

1.内向的で人見知りがち

ひきこもりの特徴として多くに共通するのが、内向的で人見知りがちであるということがあげられます。

社会の中で積極的に人とコミュニケーションを取ることが苦手で、

基本的な挨拶すら恥ずかしくてできないという人もいるのが実情です。

人と問題なく意思疎通ができ、人脈を作っていける人からしてみたら、彼らはなぜそれができないのかわからないかもしれません。

しかし、このような性格は幼少期などの以外にも些細なことをきっかけに形成されてしまうものです。

少し声が小さいせいで挨拶を皆に無視されたと感じてしまった、

皆の前で発言したら誤ったことを言ってしまい恥ずかしい思いをした…など、

彼らが社会へ出ようとせずひきこもってしまう要因の一つとして、

このような嫌な体験から形成された内向的な性格があります。

2.人生の中で大きな失敗やトラウマを抱えている

ひきこもりが家にひきこもってしまうのは、何かしらのきっかけが無ければなかなか起きるものではありません。

それは、仕事で大きな失敗をしてしまったり、学校でいじめにあったりなど、

何らかの理由で「社会と関わりたくない」と本人に思わせるようなトラウマがあることがほとんどです。

社会の中で非常に嫌な思いをしてしまったことで、人と接することに恐怖を覚えるようになってしまいます。

その結果、家の中へ逃げるようになり、外へ出ようとせず、ひきこもってしまう傾向にあります。

3.人から否定されること過剰に恐れいている

人から否定されることに強い恐怖感を覚えている人も、ひきこもりになりやすいと言われます。

自分の意見や行動を社会の中で誰かに否定されることで、自分の存在価値や人格を否定されたように感じてしまいます。

自分のアイデンティティを否定されることは、どのような人にとってもつらいことです。

ただ、多くの場合はその人自身を否定しようとはしていないことがほとんどですが、

このように否定されることを過剰に恐れている人は、少し大げさにとらえてしまうことで、

自分自身を否定、拒絶されたと感じてしまいます。

そうなれば当然ショックも大きいですから、そんな社会とのつながりを絶ちたいと感じるようになってしまいます。

4.人と接することが嫌い

社会の中で人と接していれば、意見の相違や誤解などはいくらでもあるでしょう。

このようなコミュニケーションの穴とうまく折り合いをつけて人と関わっていくのが社会だと言えますが、

この「人との意見の食い違い」を非常に嫌うような気難しい人はなかなか社会に溶け込むことはできないでしょうし、

周囲からも「あの人は接しづらい」と煙たがられるようになってしまいます。

このような社会の在り方というものをどうしても受け入れることができず、人との関わりを嫌う人は、

「自分の思った通りにいかないのがつらい」とか、「人と意見を合わせることが億劫」などと感じてしまって、

結果的に社会へ出ることを避け、自室にひきこもることになる…というケースも珍しいことではありません。

あなたの周囲のひきこもりと呼ばれる人も、上のような特徴を持っているのではないでしょうか。

助けになりたいともし感じているのであれば、彼らのそんな特徴をよく理解して歩み寄ることが大切です。

自分の考え方によって真っ向からひきこもりを否定するのではなく、なぜひきこもることになってしまったのか、

そこから理解を深めるようにしていきたいですね。