物事を何でも疑ってしまう懐疑主義な人。
何でも疑うということはとても大変そうですよね。
今回は懐疑主義な人の特徴をご紹介します。
【特徴・方法】
1.素直さに欠けるため会話がスムーズに終わらない
例えばあなたの恋人が懐疑主義な人であったとします。
その人があなたの為に手料理を振舞ってくれました。
そこであなたは「とっても美味しい手料理をありがとう」と素直な感想を述べました。
普通のカップルであれば「ありがとう、どういたしまして。
そう言ってくれるならまた作ってあげようかな」なんてラブラブな会話で終わる話ですが、
懐疑主義な人というのは人の言葉に対して、特に自分を褒める言葉に対しては素直に受け止める事ができません。
「それ本心で言ってるの?」「自分で作った方が美味しいなら最初からそう言えば良いのに。
無理にお世辞言わなくても良いよ」なんて、こちらが思ってもいないようなセリフと次々に並び立てるでしょう。
そこであなたが「お世辞でもないし気を遣ってるわけでもないよ、
素直に美味しいから美味しいって言っただけだよ」と答えたところで「あ、そう。
別にいいのに気を遣わなくても」なんて答えが続いてしまって、
褒めたつもりが最後には嫌な気分になってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、最後に一言「美味しかったよありがとう」で話を切り上げて、
違う話題に切り替えるほうが無難と言えますよ。
2.正しい答えを出すことが出来ずストレスを溜め易い
懐疑主義の人というのは結論づいた物事の、その「結論」についても疑ってかかるので、
永遠に答えが出ないような問題であっても常に考えてしまうところがあります。
単純にその結論を受け入れてしまえば心の中に引っかかることもないはずなのに、
それが出来ないが為に不要な疑問や懐疑心を持ち続ける羽目になります。
その状態で、自分で納得する答えが導き出せなかったり最初の結論に戻る事が出来なかった場合には、
それが大きなストレスとなって自分の中に残ります。
物事の本質は何なのか、誰も答えが出せないようなことにすら疑問を感じ認めようとしないので、
常に未解決な問題や疑問を抱えたストレスと向き合っている状態であると言えるでしょう。
3.考える能力は人より長けている
子供の頃に母親に「これは危ないから触ってはダメです」と注意された子供は、
「危ないから」という理由に大概は納得をしてそれを受け入れます。
それでも納得出来ない場合は何度か母親に叱られた挙句、
母親の監督の下で触らせて体験させて痛い思いや危ない思いをさせられるかもしれません。
母親としてもそれは苦肉の策であって、最終手段のはずです。
そのようにして叱られた子供は母親の言う「危ないから」の意味を理解し納得し、
次からは素直に受け入れる事でしょう。
しかしながら、それが出来ないのが懐疑主義な人と言えます。
最終手段を持ってしても痛い思いを味わってみても「触って痛みを知ることで危ない事を認識できるかもしれないけれど、
だからと言ってそれがなぜダメな事になるわけ?」
「子供の成長を助ける上ではダメでもなんでもないしそもそも危ない事なんて世の中に沢山あるのだから、
それをいちいち注意するのはどうかと思う」なんて屁理屈とも言える意見を並び立てることでしょう。
しかしながら、言い換えてみれば1つのものにそれだけの可能性を見つけて、
問題提起する事が出来るのですから、それだけ何に対しても考える力を持っている人と言えるでしょう。
4.物事をあらゆる角度から評価する事が出来る
良い悪いの判断をつけるのは簡単なことのように思えて実は難しいことですよね。
人間関係も同じ事で、ある人から見ればAさんはとても優しい人に思えるけれど、
Bさんにとっては違う顔を見せていてとても優しいとは言えない人かもしれません。
その場合Bさんは「Aさんはとてもひどい人だ」といった評価を下すことでしょう。
懐疑主義の人というのは周りの人に対しても基本的に疑ってかかりますので、
人の本心を見抜くのに最も優れた能力を持っているといえます。
物事を一方向からではなくて多方向あらゆる角度から見て判断し、
考え評価する事が出来るのでマイナス面だけではなくプラスの面も他の人よりしっかりと見えている事は多いでしょう。
バランスを取るのには最適なタイプかもしれません
多くの人、特に日本人は他の人と違う意見を貫き通すことを苦手とする傾向にあります。
ところが懐疑主義の人というのは人と同じ事を素直に受け入れませんので、我が道を貫き進むタイプが多いです。
そういった人が集団の中に1人いるだけで、物事の判断が正しく下されるメリットがあります。
全員が右に倣えをするグループよりも、1人でも違う意見のあるグループの方が、
結果的に正しい答えを導き出すことが出来て、良い結果をもたらすことが出来るのです。