打たれ弱い人は、少しでもつらいことがあると、すぐに落ち込んでしまいます。
そして、なかなかその状態から立ち直ることができません。
そのため、なにもなしとげられないまま、全てが中途半端で終わってしまいます。
では、打たれ弱い人とは、どのようなタイプの人なのでしょうか。
1.言葉のきつい人に対して、極度の苦手意識を持っている
打たれ弱い人は、自分に圧力をかけてくる人が苦手です。
そのため、言葉のきつい人に対して、極度の苦手意識を持っているということが特徴で、そのような人たちを無意識的に避けようとする傾向があります。
打たれ弱い人は心が繊細で傷つきやすいため、少しでもきつい言い方でものを言われてしまうと、攻撃されたように感じてしまい、委縮して心を閉ざしてしまいます。
たとえ、相手に悪気がなかったとしても、彼らの心が傷ついてしまったことは確かなので、その相手に対する嫌悪感はいつまでも消えません。
その結果、「言葉のきつい人とは関りを持ちたくない」と思ってしまうようになります。
2.失敗の経験が少ない
打たれ弱い人は、自分に自信を持つことができない人です。
それはなぜかと言うと、人生における経験値が少ないということが、理由の1つとして挙げられます。
特に、「失敗する」という経験が、彼らには絶対的に不足しています。
人間は、何度も失敗を繰り返しながら成長していくものです。
その結果、経験値が上がり、自分に自信を持てるようになります。
しかし、打たれ弱い人は失敗経験が少な過ぎるため、失敗を必要以上に恐がってしまいます。
そして、常に「失敗したらどうしよう」という不安感と共に過ごすようになるため、自分を信じることができなくなり、どんどん精神面が弱っていきます。
その結果、ちょっとした失敗をしても、必要以上に重く受け止めてしまい、なかなか立ち直ることができなくなってしまいます。
3.悲劇の主人公になって、他人に依存したがる
打たれ弱い人の中には、自分の性格を逆手に取り、他人に依存してくる人も多くなります。
打たれ弱い自分を、あたかも悲劇の主人公のように仕立て上げ、何かにつけてそのような自分を周囲にアピールしようとします。
そのように振る舞うことで、他人からかまってもらったり、助けてもらったりすることを求めるのです。
このようなタイプの人は、自分で努力したり、自立したりしようとは決してしません。
何かにつけて人に頼ろうとするので、益々自分では何もできなくなってしまいます。
その結果、いつまで経っても人に依存し、自立心や自信が育たないため、更に打たれ弱くなっていくという悪循環を繰り返します。
4.必要以上に自分を責め過ぎてしまう傾向がある
打たれ弱い上に、真面目な性格であるというタイプの人は、「必要以上に自分を責め過ぎてしまう」という特徴があります。
このタイプの人は、何か悪いことが起きると、「自分のせいでこうなってしまった」とすぐに自分を責めてしまいます。
彼らは、自分の打たれ弱い性格に対しても、「こんな自分なんか、社会人失格だ」と自分を責め、常に自己嫌悪の中で生きています。
そのような自分で自分を追い詰める行為に対して、最終的には、自分自身の心が悲鳴を上げてしまい、どんどんメンタルが弱っていってしまいます。
反省することは決して悪いことではありません。
しかし、それが行き過ぎると自信喪失に繋がり、打たれ弱い性格になってしまいます。
打たれ弱い人には、いくつかのタイプがあります。
大きく分けてみると、「心が繊細で傷つきやすいタイプ」「今までの人生において、失敗経験が少な過ぎるタイプ」「悲劇に主人公を演じて他人に依存したがるタイプ」「自分を責めることが癖になっているタイプ」の4つに分かれます。
それぞれ性格のタイプが全く違いますが、全てのタイプに共通していることは、「大人としての自立心が欠けている」ということです。
生きていればつらいことも起こります。
でも、ある程度の年齢に達したら、自分の考えと責任において力強く前進していかなければなりません。
打たれ弱い人は、そのような「生きるためのエネルギー」を身に付ける努力をしないと、この先の人生でかなり苦しんでしまうことになるでしょう。