決断力がない人は、熟考する時間をどんなに与えられても、何も決めることができません。
その結果、大事なことを平気で先延ばしにしたり、周囲を困惑させて振り回したりします。
このような人がリーダーになってしまうと、周囲の人の迷惑になります。
では、決断力がない人には、どのような特徴があるのでしょうか。
1.自分に自信を持つことができない
決断力がない人は、自分に自信がありません。
そのため、自分の責任において何かを決めなければならない時であっても、「自分の考えなどでものを決めても、何も良いことはない」という思いを払拭することができないため、いつまでもダラダラと迷い続けます。
そして最終的には、何1つ決めることができないまま、時間ばかりが無駄に過ぎていくのです。
彼らは、「自分の考えなど、正しいはずがない」という思い込みが強いため、「自分は大事なことを決めるべき人間ではない」と自分を卑下してしまう傾向があります。
その結果、自分を信じることができず、常にフラフラと迷ってばかりいるので、何も決めることができなくなります。
2.失敗を恐れ過ぎている
決断力がない人は、必要以上に失敗を恐れ過ぎている傾向があります。
自分の中に「こうしたい」という思いがあったとしても、次の瞬間、「失敗したらどうしよう」という不安感に支配されてしまいます。
その結果、決断や責任から逃げ続けることになり、何も決めることができなくなってしまいます。
このタイプは2つのタイプに分かれるということが特徴です。
1つ目のタイプは、「気が弱いゆえに、失敗を恐れ過ぎている」というタイプです。
このタイプの人は、打たれ弱すぎることが原因で、恐怖心に押し潰されてしまい、決断力がなくなっていると考えられます。
2つ目のタイプは、「プライドが高く、絶対に失敗したくないという思いが強い」というタイプです。
このタイプの人は、「自分が失敗するなどあり得ない」という自尊心があまりにも強過ぎるため、失敗という経験を自分に許さないのです。
その結果、何かの岐路に立たされた時、このことが足かせとなって、結局は何も決めることができなくなってしまいます。
3.他人の意見に左右され過ぎる
決断力がない人は、「自分の考えは間違っています。
他の人の考えは正しい」という思い込みが強い傾向があります。
そのため、自分の考えを軽視し、他人の考えばかりを尊重してしまいます。
その結果、他人の意見に左右されることが多く、自分1人では何も決められなくなってしまいます。
特に、言葉に説得力を持っている人や、自分にはない素晴らしい実績を持っている人の意見を、盲目的に正しいものとみなしてしまうことがよくあります。
そして、そのような人たちの意見を疑いなく次々と取り入れてしまうため、いつまで経っても自分の考えがまとまりません。
その結果、1度決めたことであっても、平気でコロコロと考えを変えてしまい、最終的な決断に行き着かなくなってしまいます。
4.依存心が強く、自分の責任を全うしようとしない
決断力がない人は、他人に対する依存心が強いということが特徴です。
彼らは自分に自信がなさ過ぎるため、「誰かに何と感助けてほしい」という甘えの気持ちが強いのです。
そして、「他人に何とかしてもらう」という癖がしみ付いてしまうしまうようになり、自分で決断することができなくなってしまいます。
彼らは、人に甘えたいという気持ちが強いため、自分の責任を自分で取るということを避けたがります。
自分で決断するということは、自分の責任において物事を決め、状況を動かしていくということです。
彼らはそれに対して苦手意識を持ってしまっているため、無意識的に責任から逃れようとしてしまいます。
これが、決断力のなさに繋がっていくのです。
決断力がない人は、自分の考えを信じることができず、常に他人の意見や情報に左右されてしまう傾向があります。
これは、「他人の考えは優れていて、自分の考えは劣っている」という思い込みが原因だと言えます。
失敗を必要以上に恐れたり、人に対する依存心が強過ぎたりすることも、決断力がない人の特徴です。
生きていれば、失敗という経験をすることも、自分の責任において物事を進めていかなければならないこともあります。
これらの「大人の宿命」から逃げないように覚悟を決めることが、決断力を身に付ける第一歩であると言えるでしょう。